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2012年10月 1日 (月)

検診で安心

めっきり秋めいて来た。つい半月前まであんなに暑かった日が続いていたのが嘘のよう...彼岸を境に一気に気温が下がって、あとしばらく夏仕様のままでいるか、それとも全面的に秋仕様に切り替えるか、服装や夜具にとまどったが、どうやらもう間違いなく、このまま秋になるらしく、長袖シャツが当たり前に感じられるようになった。
身体の方が、この急激な気候の変化について行けるかどうか少し心配していたが、何とかそれも乗り切ることができそうで、風邪もひかず、体調はいまのところ問題なし。

でもこのところ、もっと差し迫ったことで、一点気懸りがあった。実は、先月9月下旬が、昨年の胃ガン手術からちょうど1年目にあたっていたので、内視鏡による定期検診を受けていたのだ。
手術は昭和大学横浜市北部病院だったのだが、その担当ドクターの指示により、爾後の経過観察・定期検診はもともとそこを紹介してくれた病院でということで、自宅の近所の横浜総合病院で受けることになった。

この1年、何か特に胃に異常を感じていたわけではないし、むしろ手術したことを忘れていたくらいの体調だったから、検診の結果については楽観していたが、まったく何も気にしていなかったと言えば嘘になる。
3年前に胃腺腫と言われて内視鏡手術をし病変部を切除したはずだったのに、一年後には同じ場所に再び腫瘍が発生していることがわかり、さらに1年経過観察した揚句、昨年ガンということで再手術した経緯が、記憶に新しかったからである。

だから、昨年の手術で“病変部は完全に切除できました”と言われていても、あるいはまた...という一抹の懸念を禁じ得ず、今度の検査でも結果を知らされるまでは、正直のところ、100%楽天的な心境でいられたわけではなかった。
横浜総合病院で診察の順番を待つ間、今回はまさか大丈夫だろうと思いつつも、最悪の場合また手術のために昭和大学横浜市北部病院に逆戻りなどということもあるかも..そうなったら面倒だな...などという想いも頭の片隅をよぎった。

が、自分の場合は“早期”のステージでのESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)だったから再発率はきわめて低い(約3%、データによっては0.4~1%)とも聞き知っていたので、ことさらネガティブにあれこれ思い煩うのは止めて、ドクターの託宣を待つことにした。
果たして、結果は希望的に期待していた通りに。3年ぶりに再会したWドクターから、まず“おめでとうございます”と一言、続いて検査の写真・データを示しながら、“手術跡や周辺部そして摘出した組織にも何ら問題的兆候はありません”との説明があった。

多分そういうことになるだろうとは思っていたものの、やっぱりそれが検査で証明され、ドクターからも口を添えてもらうと嬉しいもの...これで永遠に問題が解決したわけではないが、とりあえずひと安心というところ。あとはまた、来年のいまごろに内視鏡検査を受けてくださいということで一段落となった。
ただ、再発防止には念を入れた方がいいと、ピロリ菌の検査を勧められ、帰りがけに血液検査も受けた。

すでにご存知のかたも多いと思うが、ピロリ菌とは、慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの原因になり、胃ガン・大腸ガンの発生にも深く関わっている悪玉菌で、日本人の約半数がこれに感染しているという調査結果もあり、特に50代以降になると保菌者が70~80%以上になるとも言われている。
だから、自分がガンに罹患したことにもこの菌が関係あったかも知れず、再発を防止する意味でもドクターは、この菌の有無検査と発見された場合の除菌治療を勧めるのだそうだ。

自分はこれまで迂闊なことに、ピロリ菌という名称は聞いたことがあっても、それと自分の病気がそれほど密接な関係があるとは知らなかったが、一方では無意識に(というよりは家内のサポートのおかげで)、その害を食い止める食生活をしていたようだ。
昨年の手術後から、家内が勧めてくれるまま、何やら体に良いらしいということ以外にはあまり詳しいことも知らずにLG21というヨーグルト を毎日摂取していたが、調べてみるとこれが、ピロリ菌の減少に大いに効果を発揮するのだという。家内に感謝々々だ。

さて、これでしばらくは検診とはお別れとなればいいのだが、そうも行かず、もう一つ二つ、受けておかなければならない検診がある。一つは大腸の内視鏡検査だが、別に具合が悪いからということではなくて、前から続けていた定期的な消化器検診の一環としてだ。
これは、4年前の検査でポリープが発見されたことに始まるが、その翌年の検査では奇妙なことにそれが消滅したと言われ、次の検査は2年後でよいとされて、それが今年にあたるというわけだ。

胃の検査とくらべて、あらかじめ腸の中も空っぽにしておかなければならない分、事前の準備が面倒で、いささか受けるのが億劫だが、これも健康のためには欠かせない検診だから、逃げ隠れするわけにも行かないだろう。
あと数日もすればピロリ菌の検査結果がわかるが、そのときの診察の際に予約をとることになっているので、多分、検査そのものは、今月10月末か来月11月初めということになるのだろうと思う。

そしてそれが終わると11月の下旬に、3ヵ月ごとに続けてきた前立腺ガンの手術後24ヵ月目の定期検診があって、2月の同15ヵ月目定期検診に始まった今年の検診スケジュールはやっと幕を閉じる。
こちらの方は、前回8月の検診で、それまで順調に下がり続けていたPSA(前立腺特異抗原)値がわずかながら上がったので、その程度のアップダウンはこの時期にはあり得ることで心配するには及ばないとは聞かされていても、今回どうなるかがやはり気になる。

その他にも、前回も書いたように1ヵ月おきに甲状腺機能の検査を受けているので、ならせばほぼ毎月、何らかの検診を受けていることになる。
こうしてみると、近年の自分の1年は、正に検診で明け暮れているようなもので、煩わしいと言えば煩わしいが、健康維持とそれによる安心のためには、これも仕方がない。そのお蔭で普段は元気に暮らせているのだから...。

検診で安心...なーんて、下手な語呂合わせになってしまうが、いまはしみじみ、これを長年続けてきたのが大事なことだったと実感している。
シリアスな病気を未然に防ぎ、あるいは最軽微に抑えて、自分だけでなく周囲をも安心させ、齢をとっても健康で気持ちのいい生活を送るためには、不惑を過ぎたら面倒がらずに、各種の定期検診を受けておくべきと思う。

自分の子供たちにも、経験から口やかましくそう言っては煙たがられている。

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