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2012年6月11日 (月)

スマホ雑考

つい先日、テレビのニュース番組で、パソコンやスマホなどの液晶画面から出る青色の光が、目の疲れや睡眠リズムの変調など健康に影響を及ぼすおそれがあるとして、眼科や精神神経科の医師たちが研究会をつくり詳しく調べることになった――と報道していた。その研究会によると、青色の光は目に見える光の中で波長が最も短くエネルギーが強いため、他の色の光よりも目の負担が大きく、長時間見ていると網膜に炎症が起きるなどのおそれがあり、また本来は昼間の太陽の光に含まれているものだから、それがないはずの夜に浴びると睡眠の体内リズムが乱れることがあるということだ。
そう言えば、毎日パソコンを齢の割にはかなり長時間使っている自分は、時折り目に強い疲労感を覚え、点眼薬のお世話になっている。疲れるだけでなく、瞼の裏がゴロゴロして痛いように感ずることもしばしばあり、老眼鏡をかけていても小さい字だと見え難いこともあって、そのせいか万年肩凝り症でもある。月に1~2度通っているホームドクターには数年前から甲状腺機能低下症と診断されており、診察を受けるたびに“体調はどうですか?”と聞かれるが、この眼精疲労と肩凝り以外には特にどこも何ともないので、いつもそう答えると、その度に“何かストレスがありますか?”と尋ねられる。

そう言われりゃ、この世は内も外もストレスだらけ、思い巡らせばそんなものはいくつも挙げられ、いかようにでも理由づけて訴えることができるが、それは自分だけでなく誰にでもあることだろうと気に留めず、思い当るとすればパソコンぐらいしかないと考えてそう応じると、ドクターの結論は“それでは仕方がありませんね、中澤さんにパソコンを止めろというのは私が聴診器を使うなと言われるのと一緒でしょうから...マアお薬でカバーもできますから忘れずに毎日飲むようにして、定期血液検査を欠かさないようにしましょう”と、いつもそういうところに落ち着く。
だが明らかに、目の疲れと肩の凝りは慢性的になっているし、年齢と前立腺手術のせいかとばかり思っていた夜間睡眠の浅さと短かさ(早朝に目が覚めてしまう)も、先のニュースを聞いて、これは単に内科的な問題だけではなくて、眼科・神経科の問題でもあるのではないかと思えてきた。でも医者通いは、手術を受けた2つの総合病院に内科に歯科と、それでなくても少なからずあるので、これ以上増えるのは...と気が進まないが、あまり辛くなるようだったら、そうも言ってはいられなくなるかも知れない。幸いいまのところ、そこまでの状態ではないが...。

ところで、先のニュースは、画面にスマホ使用中の映像ばかりが映っていたので、この問題はテッキリ、スマホ特有のことかと、最初は思い込んでいた。携帯電話はパソコンにくらべたら画面も文字も格段に小さいし、ただでもパソコンと同じように使ったら目が疲れるに決まっているから、スマホだってそれは基本的に変わらないだろうとかねがね思っていたが、そういうハンディのあるところにこの青い光の問題が起こったのかと思い、仕事のためオフィスでも外でもパソコン端末から離れられず、その上個人的にスマホまで使っている長男などは目が大丈夫なのかと心配になり、家内と話し合っていた。
スマホと言えばいまは、どこへ行っても、結構な数の人がこれとにらめっこしているのを見かける。通勤時間帯の電車に乗ると、車内のかなり多くの人々は、少しうつむき加減で一心不乱にその画面に集中しているように見えるし、病院の待合室などでも、やや手つきはぎこちないながらも一応それを使いこなしているかのような中高年の小父さんもしばしば目につく。たまには、明らかに高齢者の域に差しかかっているように見える方がこれをいじっているのを見かけることもあったりして、そうすると、自分もチョッとやってみても面白いかナ?などと、思わずそう感じるときもある。

だけれども、よく考えてみると、携帯電話はいまのところ(たぶん将来とも)在来型で十分間に合っており、流行に乗っての恰好つけ以外、何も、スマホに買い替えたり買い加えたりする理由が見つからない。いまの携帯電話で使っている機能は、電話とメールと歩数計そしてたまにカメラぐらいで、ワンセグすらほとんど利用しておらず、その他の諸々の機能はまったく使いこなしていない――というか用がない。
スマホのヘビーユーザーは、それが楽しいという理由に、“Twitterがやり易い”、“YouTubeが面白い”、“ゲームが楽しめる”、“Web検索で何でも調べられる”...などを挙げているようだが、自分からすればどれもパソコンでできることばかり...パソコンに足りないものがあるとすれば“モビリティ”ぐらいと思えるので、きっとスマホユーザーとは、基本的にパソコンを使わないか、いつでもどこにいるときでもそういうことをしていないといられないという人たちなのかナと、他人事に思ってしまう。

自分などは、家でパソコンでやっていることを、外に出てまでも、そして四六時中やっていたいという気にはまったくならないし、第一、何を好んであの小さい画面で...とも思ってしまう。14型ディスプレイの画面も眼鏡なしではよく見えないのに、スマホのあの小画面でパソコンと同じような情報を見るのにはどうしたらいいというのだ...。
最近“かんたんスマホ”などという、高齢者向けの機種が出現したようだが、高齢者がスマホを使うか使わないかは、単にそういう操作性だけの問題ではないと思う。どうもスマホというものは、自分のような高齢者でパソコンを使っている人間には、無用とまでは言わないけれども、あまり必要性が感じられない。長男のように、オフィスや自宅だけでなく、外出・移動中などまで仕事や連絡や情報チェックをしなければならない超多忙ビジネスマンにとっては、確かにあれば役に立つだろうし、インターネットは利用したいがパソコンは持たないというギャル世代などにも、重宝不可欠な道具なのかも知れないが...。

総務省の通信利用動向調査によると、スマホの世帯普及率は、2011年末で前年末の約3倍と急増し、29.3%に達したという。一方でパソコンの世帯普及率は前年末の83.4%から77.4%と7.2%下がった(2年連続の減少)が、これはネットにつながる端末としてスマホなどが普及した結果、パソコンを持たない世帯がわずかながら増えたことによるものと見ることもできそうだ
ただ、こうしてスマホの普及率は高まって行く傾向にある一方で、別の調査(リサーチバンク)では、今後スマホを購入利用したいと思っていないという人も、半数近く(46%)存在すると報告されている。その理由としては、“普通の携帯電話で満足しているから”(67.9%)、“パソコンのような機能は携帯電話には不要だから”(32.5%)、“本体価格が高いから”(28.7%)などが挙げられているが、自分などもまさにその通りで、つけ加えて言うならば、“車中や外出先でまでも、寸暇を惜しんでこのようなものに関わっていたいとは思わない”(目を瞑って寝ていた方がいいと思う)からだ。

各通信会社は、かつての「かんたんケータイ」の成功に味を占めて、「かんたんスマホ」に“夢よもう一度”を期待しているようだが、果たして2匹目の泥鰌はいるかどうか?一部の新し物好きな爺さん以外には、高齢者にスマホへの切り替え需要を期待するのは意外に難しいのではないかと思うが、どうだろう...。
ターゲットとされている高齢者の中の多数派になるか少数派になるかわからないが、ともあれ自分としては、これ以上目が疲れることはしたくない。時代遅れの、化石の、と笑われるかも知れないけれども、自分は多分このまま、在来型の機種を使い続けるだろう。

...などと言っていながら、ある日突然、それとは裏腹に衝動買いをしてしまい、でも結局使いこなせなくて、後悔したりして...。

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