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2010年11月 1日 (月)

今また、羽田から世界へ

先月下旬から羽田空港が、新国際線ターミナルのオープンということで賑わっている。...と、見てきたようなことを言っているけれども、まだ自分は実際に足を運んだわけではなく、テレビやインターネットを通じて知り得た限りの情報であれこれ想像しているだけ。なのだが、海外旅行好きとしては何となく無関心ではいられなくて、以来いろいろと、これからへの思いを馳せたり、過去の思い出を辿ったりしている。
もう、世界を駆け巡るフリークェント・フライヤーでなくなって久しいから、今回特別にどこかから声が掛かったりなどはしていないが、それでも、メンバーになっているJMB(JALマイレージバンク)からは、10月21日のグランドオープンに先がけて、「かつて羽田から世界へ飛び立ったことのある方はご注目ください! ワンワールド・アライアンスの羽田発国際航空券を抽選でプレゼント!」という見出しの号外メルマガが届いた。

「ワンワールド」とは、国際線をよく利用する人ならご存知の、日本航空・アメリカン航空・英国航空などが属する世界の航空会社同盟の一つ。そのネットワークによってカバーされる路線に使えるチケットがもらえるとなればなかなかの魅力で、チョッと気を惹かれた。応募資格は“1978年5月20日の成田空港オープン以前に羽田空港からサンフランシスコ、ニューヨーク、ホノルル、パリ、ロンドン、シンガポール、バンコク、ホンコン、台北、北京、上海、ソウル線に搭乗した方(利用航空会社は問わず)”とある。
Old_passport_2 自分が初めて海外渡航したのはもう40年も前、奇しくも、その時点での最新国際線ターミナルが供用開始された直後で、以来、上記の路線は北京・上海を除いてすべて、頻繁に利用してきたし、他にローマ、アムステルダムなどにも飛んでおり、羽田には、成田が利用できるようになる直前までお世話になっていた。古いパスポートを見返すと、’78年5月10日に出国し、ホンコン・台北、・ソウルを回って18日に帰国した記録もある。

だから、このプレゼントの応募資格に関しては、自分はまさにドンピシャリだったのだが、もう一つ条件があった。抽選が行われるのは10月30日の18:00~19:00で、そのとき応募者は、抽選会場になる羽田新国際線ターミナルビル5階TOKYO POP TOWN中央広場まで足を運び、就航記念イベントに直接参加しなければならないということで、これは残念ながらムリ。前々から30日には予定が入っていて、変えられなかった。
そりゃあ、国際線の航空券をタダでもらえたら嬉しくないことはないから、イベントがこのタイミングなのは残念だったが、よく読んでみると、利用できるのはJALの羽田~サンフランシスコ線、キャセイの羽田~香港線、英国航空の羽田~ロンドン線、アメリカン航空の羽田~ニューヨーク線のいずれかだけ、座席はエコノミーとあって、それなら別にいいやと、すぐ諦めがついた。それ以外の路線もOKとか、座席はビジネスクラスという話だったら、もっと何とかしようと考えたかも知れなかったが...。

それにしても、実際の利用客だけではなく、見物客もずいぶんと多いようで、オープン初日など、集まった人々の半分は野次馬だったという説もあるらしい。もちろんその中には、ただ遊びに来ていたわけではない、航空機好き・空港好きの人もいたのだろうが...。ときに、どうでもいいことだが、鉄道好きの人を“鉄チャン”と呼ぶように、こういう人たちのことは“航チャン”とか“空チャン”と呼ぶのだろうか?
新ターミナルは、施設にもあれこれ工夫を凝らしているようだ。カジノがあるオランダのスキポール空港や映画館やプールなどまであるシンガポールのチャンギ空港に負けない集客力を狙おうとしているのか、羽田も、5階にはアニメキャラクターショップが設けられ、4階の飲食店街は江戸の街並みを再現した趣向になっているそうだ。が、“日本ならでは”を強調していることはわかるにしても、どこぞのテーマパークではないのだから、空港に“江戸街並”は如何なものかという感が、個人的にはなくもない。

成田にはなかった新奇なものができたという点では、少なくとも空港会社としての収益性には寄与することになるのかも知れないが、国際空港の本筋はやはり、ラウンジやアクセスなど旅客の利用における利便性だろう。これは、実際に中を歩き回ったり、出入国したりしてみないとわかって来ないが、電車の駅とチェックインカウンター間の移動がよりスムーズかつスピーディーにできるようになったというのは、大きなメリットだ。
自分のような横浜在住者にとっても、また羽田から世界各地へ飛べるようになったことは、たいへん有難い。現在、近所の駅のたまプラーザからは、成田と羽田の両方へ直行バスが出ているが、成田までが125分かかるところ、羽田へは55分と半分以下の時間で行けるので、海外へ出かけるのに何かと楽になる。

だが、実は、振り返ってみると羽田へのアクセスに関しては、それほど苦労した記憶がない。昔、国際線でここから出発していたときも、成田がオープンして国内線専門に利用するようになってからも、羽田発はほとんどが社用・公用で、都心のオフィスから車で直接向かっていたから、そういう印象なのかも知れない。
ただ、プライベートでは失敗談もある。20年以上前、いま住んでいる場所に引っ越してきたばかりで、たまプラーザ発の直行バスがまだ存在しなかったころのこと。電車だと何度も乗り換えなければならないのでマイカーで向かったら、国道246号・環状8号線が朝の大渋滞で、予約していた札幌行き第1便に乗り遅れてしまった。3時間ほど遅れて次の便に乗ったが、その日はゴルフコンペを兼ねたクラス会だったので、コンペの方をすっぽかす結果となってしまい、幹事から“考えが甘い!”と大目玉を喰った。

さて、羽田には、5年前に公用で沖縄へ、プライベートで北海道へ飛んで以来ご無沙汰しているが、そのころでも昔とくらべて格段にグレードアップしたと感じたから、こんどは、さらにどれほど素晴らしくなったかと期待してしまう。近いうちに、恥ずかしながら見物だけでもぜひ行ってみたいというのが、正直のところだ。かつては世界中の主要空港を我が物顔に闊歩していた(つもりの)元インターナショナル・ビジネスマンも、今浦島よろしく、マゴマゴしてしまうかも知れない。
空港にとって、飲食や買い物は基本的なニーズだろうから、レストラン街やショッピング・エリアの充実は当然と思うが、こちとらは今や、旅は何より“楽に、寛いで”という心境なので、豪華さとサービスを競っているという各航空会社のラウンジにも、どんな利用の仕方ができるようになったのかと、大いに興味がある。ただ、実際に搭乗することにならないと、そこには入れないだろうが...。

長い間、北米をはじめヨーロッパや東アジアなど、世界の各国・各地の主要空港で、それぞれの国・都市を代表するエアラインのラウンジを幾度となく使わせてもらってきたが、どこも、基本的にユニバーサルであろうとしながらも、ポイントとなるサービスにその土地柄・お国柄が何となく現れていて興味深かったという印象がある。新しくなった羽田国際線ターミナルの、JALやANAのそれは、果たしてどうなっているのだろうか...。
40年前に、初めての海外出張で1ヵ月半の世界一周旅行(07年6月18日参照)に羽田から発ったときは、エアラインはかつてのリーディング・キャリアーPANAM(パンアメリカン航空)で、チケットはファーストクラス(同社の広告掲載料とのバーター)だったが、案内されたラウンジは、その時代、どうも一社専用ではなかったような気がするし、さして豪華でもなく、サービスもドリンク程度の簡素なものだったように記憶する。

それでも、一家の主が長い旅に出るとあって、家族一同はもちろん義父母までもが見送りに来てくれ、大応接間然としたそのラウンジでは、まだ小さかった子供たちも走り回って遊ぶわけにも行かず、本人をはじめ全員が妙にシャッチョコ張って、言葉少なに紅茶やジュースなどを何杯もお代りして時間をつぶしていた。
日本人の海外渡航が自由化されてから数年しか経っておらず、1ドルが360円で外貨持ち出し額にも制限があり(たしか1000ドルまで?)、パッケージツアーも始まってはいたものの、まだボチボチという時代だった。

あれから長い月日が経ち、また羽田にスポットがあたることになった。時期も行き先も、まだ何も決めてはないが、こんど世界のどこかに出かけるときには、まずはここからにしようと思う。そのころはきっと、路線ももっと増えているだろうから...。

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