« 1年半ぶりの夜遊び | トップページ | ムッシュ、‘わからんじん’の巻 »

2009年7月13日 (月)

梅雨の山荘、戻って検診

先週もいろいろと、スケジュールで一杯だった。週末には昭和大横浜市北部病院で、予約していた胃部内視鏡検査を受けたが、1週間~10日ぐらいで結果がわかるものと思っていたら、次の診察(すなわち結果説明)は2週間半後とのこと。手術の日程など詳しい今後の見通しは、その日にならないとハッキリしない。
5月末に受けた前の病院での内視鏡検査では胃部扁平腺腫ということで、その病院から昭和大での内視鏡手術を薦められ紹介されてきたわけだから、再度検査しても同じ結果になるはずとは思っているが、次のステップまでこんなに時間がかかっていては、様子が変わってしまうのではないかと、素人は正直のところ気にしてしまう。マ、ダブルチェックで最新の状態がわかるわけだから、それはそれで有難いことだが...。

その予定が前から入っていたため、行くならばこの期間しかないということで、検査前の数日は清里の山荘で過ごしてきた。5月・6月が公私ともに何かと忙しかったし、天候も不順だったので、用事があるのについ、出かけるきっかけをつかみ損なっていたが、あらためて数えてみたら、前回以来もう2ヵ月経っていた。
毎年この時季には、家内が育てている何十鉢というセントポーリアを、そろそろ暑くなり始めた横浜から涼しい清里へ大移動しなければならないことになっていた(そして寒くなる前にそれを持ち帰ってこなければならない)し、今回は、昨夏以来置きっ放しにしていた盛夏用の衣類を持ち帰る必要もあったので、静養になるかどうかは別にして、とにかく行かなければならなかった。

この20年間、毎年のことながらこの季節は、どうしても忘れてしまう(か、ないしはタカをくくってしまう)のだが、平地を軽装で発っては、山に来て寒さに震え上がる。今回も、蒸し暑い28度の午後に横浜を出たら、夕刻の清里は17度だった。気温だけ言ってもピンと来ないかもしれないが、20度を下回ると、ウールとは言わないまでもコットンのセーターかカーディガンでも羽織らないと寒くてたまらなくなる。
2ヵ月留守にしたため、前回きれいに刈ったはずの前・横・裏の庭や家の周りの通路は、草茫々、樹々の枝葉もすっかり生い茂って、足元も見通しも悪くなっていた。ヤレヤレこれだから山の家は長期間留守にできない、明日はさっそく草刈りをせねば、でもどこから手をつけたらいいものやら...と、心の中で呟いて溜息が出た。

ヤマボウシの木 翌朝は幸い、陽は差さないが雨は降らず。寝室から見下ろしたヤマボウシの木が、今年は一段と枝を拡げ、一面に十字の白い花をつけていた。秋にはさぞかし沢山の赤い実が生って、熟れ落ちたものにムッシュが夢中でかぶりつくのだろう。落ちる前に摘んで自家製のジャムにするとすこぶる美味らしいのだが、高い脚立がなくて毎年摘み取れないでいる。
散った花が樹下一帯に雪のように降り積もるエゴの木も、今が花盛り。我が家には結構大きくなったものが数株生えているが、表道路に面した1株が特に目立つ。下向きに鈴なりに生る、純白の可憐な五弁の花は、満天星とも言われるように咲いているときは見事だが、あっという間に散り落ちてしまう。


エゴの木 ともあれその日は、前日の疲れが抜けなかったし、必要最小限の通路部分だけ草を刈ってお終いに。いま張り切って一度に全部やろうとしても、また生えてくるし、本格的には夏が終わってからにしようと勝手に決めた。その翌日は、できたら久し振りに地元のレストランにでもランチに行こうかと思っていたのだが、生憎と朝からひどい雨で1日中降り止まず。とうとう出かける気を削がれてしまった。
というわけで、今回の清里は梅雨に祟られ、ほとんど何もせず、どこにも行かず帰途に就いたが、頭を空っぽにしてひたすらボンヤリと、コゲラが赤松の幹を突いているのを眺め、月遅れのウグイスとカッコウの鳴き声だけしか聞こえない森の中をムッシュとそぞろ歩きできたから、神経を休めたという意味では良しとしなければならないのだろう。

そう言えば、これまではほとんど意識していなかったのだが、今回久し振りに行った清里の山荘は、横浜の新居とくらべてとてもシンプルで素朴で妙に懐かしい感じがした。上手く表現できないが、古臭いとかローテクとかいうことだけではなく、何か人間本来の生理に合っているような落ち着いた気持ちになれたのだ。
たとえば風呂のこと。横浜の新居はオール電化ですべてコンピューター制御のため、温度や湯量や各種の設定でいちいちコントロール・パネルのボタンを押さなければならず、それが自分たち世代には、誤操作してはいけないというストレスになるが、その点清里の風呂は、ボイラーに点火し沸かしておけば、後はカラン・レバーの手動で温度も量も加減できるのが気楽だった。こういったことが、一種の“スローライフ”になるのだろうか。

さて、帰宅後1日置いて、いよいよ新病院での検査の日。これまで(前の病院の場合)は、だいたい10時~11時ころの予約で待たされもせず、昼過ぎくらいには帰宅できて、食事も朝食抜きだけで済んだのだが、今回は予約の時間が13時なので、帰宅は15時過ぎにはなり、朝・昼2食抜きになると覚悟していた。けれども結果として、食事はともかく、病院を出ることができたのが19時近くになってしまったのには驚いた。
予約の時間までに受付を済ませれば良いと言われていたが、少しは早めに行くのが常識だろうと30分前に行ったところ、内視鏡検査室前ロビーのソファーはすでに満席(ざっとみて40~50人ほど...付き添いの人々も混じっていたかもしれないが)。受付で“現在1時間遅れになっておりますので、それまでは(1時間半ほど)外出なさっていても構いません”と言われ、帰りに何か買い物をと思っていたところでもあったし、ちょうどいいと、隣接ブロックのT急ショッピング・センターへ暇つぶしに。で、普段にないほどゆっくりと店内を見て回り、15分前(つまり13時45分)に戻ってきたが様子は一向に変わっておらず、未だ座る場所さえなく、折りたたみ椅子を出してもらう始末だった。

それからさらに、今か今かと待つこと2時間近く、やっと声がかかって“待合室”に入れることになったが、検査着に着替えさせられてまた小1時間。そこにはテレビや雑誌なども置いてあって、外のロビーよりは明るくリラックスできるラウンジ風の雰囲気になってはいたが、まだ待たなければならないのかと、いい加減ウンザリした。
でも、ここまで来たらひたすら待つほかないと諦めて周りを見回すと、ご一緒の男女十数人はみな無言で目を閉じて同じような達観した表情。“アラ還暦”から“アラ古希”の年齢層と思しき方々ばかりだった。

そして次に招き入れられたのは、その待合室のさらに奥の大部屋。検査が終わったらしい大勢の方が、点滴の針を腕に射されたまま、フル・リクライニングしたシートで昏々と眠っていた。この場所は“回復室”と言うらしく、シートは数えたら16台、ほとんど満席で、部屋の最奥部というか突き当たりに4つほどの検査個室があり、そのうちの1つの入口横の事務椅子に座って待つように言われた。
他の3つの部屋の入口にも、同様に検査を待つ方々が座っていて、検査のための入室が近づいてくると“3分間含んでいてください”と、喉に麻酔薬を注入された。ので、もしや鎮静剤(睡眠薬)は使わないつもりかと気になって尋ねたら、そういうわけでもなかった。

いよいよ検査個室入り。看護師に言われて診察台で左を下にして横になると、目の前に技師が、こちらに背を向けて座り、指差確認をしながらパソコンの画面と睨めっこしていたが、どうやら前の病院から送られてきた写真を含む検査データのようだった(以前説明を受ける際に一度見せてもらっていたのでそれとわかった)。
喉の麻酔が効いてきたところでマウスピースを咬ませられ、いよいよ鎮静剤の点滴注射が始まった。すぐに意識が朦朧としてきたが頭の芯は完全に眠ってはおらず、前回と違って、内視鏡が挿入され喉を通って行くのがわかった。が、その後の記憶は朧。検査室からどうやって出てきたのかよく覚えていない(多分、脇を支えられながらリクライニング・シートまで歩いてきたのだと思う)が、シートに横たわるときに誰かが背中を支えてくれていたのと、指示されてオットマンに足を載せたことだけは記憶している。

その後は深い眠りに落ちたらしく、目が覚めたら時計はすでに18時を回っており、周りには自分以外に2~3人しか残っていなかった。してみると、自分が受付に来たのは随分と遅い順番だったようだ。そう言えば初診のときもかなり待たされたが、この分野では有名な病院だけに診察希望者が殺到していたのか...。次からはその辺りもよく考えねば...。
今回は鎮静剤が少なめだったのか、検査中は完全昏睡ではなく、何もわからないうちにすべてが終わっていた前回とくらべてちょっと違和感があったが、目が覚めてからは頭もスッキリ。ただ、2~3日間、喉に痛みが残った。同じ内視鏡検査といっても、病院によっていろいろ違いがあるものだ。

次回の予約日は、今月末の28日。もっと早く手術日程の見通しがつくかと思っていたが、これではどんなに早くても8月中ということになりそうだ。でも、チャンとした病院でしっかり手続きを踏んで手術してもらうには、それもやむを得ないのかも知れない。
これまで幸いにも、検診や手術のための通院・入院には永いこと縁がなかったので、大病院ともなるとこんなに混み合って、何ごとにも時間がかかるものとは、トンと想像が及ばなかった。

この検査の診断結果の報告は、多分9月にさせていただくことになるだろう。

|

« 1年半ぶりの夜遊び | トップページ | ムッシュ、‘わからんじん’の巻 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 梅雨の山荘、戻って検診:

» オール電化 [オール電化]
オール電化はエコ活動にもなっているんです。オール電化で奥さまの家事も環境に優しいエコですね。 [続きを読む]

受信: 2009年7月14日 (火) 13時31分

« 1年半ぶりの夜遊び | トップページ | ムッシュ、‘わからんじん’の巻 »