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2009年7月 6日 (月)

1年半ぶりの夜遊び

真夏もかくやと思うほどのカンカン照りになったかと思うと、翌日はまたシトシトと降る、やっぱりまだ明けていない梅雨の合間、久し振りに夕方から外出した。昨年秋のクラス会以来、7ヵ月余りご無沙汰していた朋友たちと一夕を過ごす約束をしていたので...。

2007年1月29日にも書いたように、自分たちはクラス会の地域支部会と称して、月1回夕刻から大森山王の某所に参集し、天下国家から文化・趣味・芸能そして身辺些事にいたるまで、大いに談じ、かつ少し(?)歌うことを慣わしにしていたが、昨年は家の建て替えで、清里にいた間はもちろんその前後も、何かとよんどころない事情が続き顔出しができずにいるうちに、かれこれ1年以上経ってしまった。

その間、定期検診の結果この夏手術を受けることになると先日(2009年6月8日)のブログに書いたら、もっと詳しく聞きたいし、ヤツの元気づけのために歌い放題の場を設けてやれということになったらしく、世話人のMとNから臨時の例会開催通知メールが届いた。そこで、これは何としても行かずばなるまいと、万障を繰り合わせた次第。

実はその日の2日後・3日後と、2日続けて仕事のスケジュールが入っていたのだが、その準備も前倒しして怠りなく済ませ、当日は出かける前にムッシュの散歩も終えて、気持ちよく許可してくれた家内にも恐縮と感謝の意を表しつつ家を出たが、外はまだ陽が高く、電車の中もこれからオフィスに戻るビジネスマン諸君と一緒で、何となく後ろめたい気分。

この例会は、メッキリ夜に弱くなってしまった自分たち世代の集まりということで、もともと会場の店主の特別の計らいにより午後6時から開かせてもらっていたが、それでも夜はキツいという者も出てきて、最近は隔月で、昼食を兼ねて表参道方面のレストランにも集まるようになっている。

メンバーの半数以上は、もっぱら昼の部に転向し、つきあいのマメな者は夜の部にも顔を出しているが、自分などは昼は昼でしなければならないことが多いし、今さら男同士が集まってランチをしても楽しいかナーという率直な疑問もあって、何となく気が進まないでいるうち今日に至ってしまった。

1年半ぶりに降りた大森駅の山王側商店街は、どちらかというと飲食店や娯楽施設が密集している地域なので、もしやこの不景気の影響で街の様子がすっかり変わったりしているのではと、ひそかに気にしていたが、どうしてどうして、相変わらずの賑やかさ。これからご出勤のオミズ方面のオネエさまやパート帰りのお買い物のオバサマと思しき方々でごった返していた。

アチコチで閉店の憂き目に遭っている回転寿司チェーンも無事営業中だったので、軽く腹ごしらえをと思いカウンターに座ったが、老眼鏡をかけて文庫本を読みながら摘まんでいたら、握りの1貫、巻き物の1個がバカに巨大に見えて、以前食べていた半分の、たった4皿で満腹してしまった。〆てわずか400円、申し訳ないようなお勘定だった。

定刻に店に着いたのだが、年寄りは気が急くというか(自分も年寄りだけれど)、MとNは疾うに到着していた。久し振りに自分の顔を見て、“オゥ、元気そうじゃないか!”と第1声。“相変わらずダンディ(古い言い方だが)だな!”と第2声。コチトラB型だからすぐに真に受けるが、社交辞令を言い合う間柄ではないからと、悪い気はしない。

そう言うMは相変わらずの太っ腹。Nも上背があるのでBMIは適正範囲と主張するがサイズはMと同じくらいあるようだ。でも最近の学説では、なまじスリムなよりも小太りの方が寿命が長いというではないか――と、自分も彼らに返すと、今度は彼らが悦に入る。で、やっぱり話しは、自分の今回の検査結果、今後の予定などから始まった。

一昨年、自分と同時期に同じ胃部精密検査を受けていた友人のSが、夏前までこの仲間で陽気に歌っていたのにクリスマスを待たずに逝ってしまったということもあったので、余計な心配はさせまいと、問題ないことを先日のブログには書いたのだが、ちゃんと読んでいなかったらしく、同じことをもう一度説明したら、やっと納得、安心してくれた。

自分としては何も心配はしていないし、だからこうして夜遊びに来ているのだが、    早期発見に万全を期して胃と大腸の内視鏡検査は毎年受けているMも、10年以上前に膀胱の内視鏡手術を受けて入院したことがあるがその後はすっかり元気になっているNも、“付き合いのために無理はするなよ”、“手術後は十分摂生して大人しくしていろ”、と気を遣ってくれる。その気持ちと言葉、素直に有難く受け取っておこう。

そして話題は、お互いの近況。まだ元気にちょくちょくゴルフに出かけているM、水彩画だけでなく今度はキーボードのレッスンまで受け始めたN、2人とも趣味三昧の日々でまことに結構ではないかと心底思ったが、彼らに言わせれば、自分のように程々の仕事を、マイペースで死ぬまで続けられるのが一番いいという。日本人は根っからの働き蜂なのだ。

さらに話しはアチコチに飛ぶ。自分が今度手術を受ける横浜市北部病院といえば先日の看護士さん3人のもらい交通事故は気の毒だった...、加害者は運転免許取りたての未成年者だったとか...、だがそういう自分たちも立派な高齢者だからだんだん気をつけるようにしないと...、ところでマイケル・ジャクソンは旅立つのが早過ぎた...、でもエルビス・プレスリーも石原裕次郎も美空ひばりも皆そうだった...など、など。

さて、そんなとりとめもない話をしていたら、予定の2時間のうち早や1時間が経過。時間がもったいない(?)から、早速、本日のメイン・イベントに移らなくてはとご指名により登壇。“暑気払いにハワイアン・メドレーで行けー”という声も掛かって、挨拶代わりに、バラードからフラナンバーまでスタンダードをたて続けに数曲。でも、ワンマン・ショーでは流石の(ナーニが?)ワタシも、嬉しいけれども息苦しくなるので、数曲ごとにMとNが割り込んでちょうどいい塩梅。

店内は借り切り状態だし、遠慮はいらない顔ぶれだからということで、後半は各自厚かましくも、まだ仕上がっていない練習曲まで。自分はフリオ・イグレシアスの「ラ・クンパルシータ」(スペイン語)を、軽くタンゴ・ステップの振りなどをつけながら一度ぜひ験してみたいと思っていたのだが、残念ながら音源がなかった。

気がつけばもう、お開きの時間だったが、外へ出るとまだ宵の口。ウーロン茶を飲み飲みチョッと(?)歌っただけでこんな時間に帰途につくなど、若いころの夜遊びに比べると文字通り今昔の感があるが、それでいいのかも知れない。

MとNとの別れ際、“じゃあ、またな、次は夏の終わりごろかな?”...と握手。 

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