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2009年2月 9日 (月)

春はもう? まだ?

先週火曜日は節分。初詣と同じく“厄除け”という意味では欠かすとやっぱり気になるので、福豆を買ってきて一応型通り、“福は内、鬼は外”とやった。
恵方巻きも、かつてはお彼岸のおはぎ同様、すべて家内が手作りしていたものだったが、いまは二人だけになってしまったし、沢山食べるわけでもないからと、これも買ってきたもので間に合わせた。豆は、撒くそばからムッシュが追いかけて、カリカリと美味しそうにいくらでも食べるので、お腹でもこわしてはと、ほどほどに止めた。

Ume その翌日は立春で、暦の上では春が始まったことに。確かに2月に入ってから、ほんのチョッピリ暖かくなったような気がしていたが、その日はまた冬の寒さに逆戻り。...と思っていたら、このところまた少し暖かさが回復。これが三寒四温ということなのだろう。
でも、期待を込めつつ自然をよく観察すると、春の兆しが見えてこないわけでもない。家の脇の緩い坂を50メートルばかり下ったところにある御嶽神社境内の白梅は、ほぼ満開で、歩道の上まではみ出した枝の下を通ると、仄かにいい香りがする。そして、そのお隣のHさん宅の庭には、もう早咲きの紅梅が。


Sazanka わが家にも梅は1本あるが、豊後梅なので3月中旬にならないと開花しない。家は新しくなったけれども、まだ造園屋さんを頼んでいないため、庭の大半は掘り返した後埋め戻したままの状態で、東・南側の生垣と立木だけがもとの姿を保っており、紅い山茶花がところどころに咲き残っている。毎年春先に何ともいえぬ芳香を漂わせていた西側の沈丁花は、いまはもう幻となった。
2月上旬では無理もないが、春の気配を感じると真っ先に白い蕾をつけ始める木蓮も、まだ固く角ぐんでいるだけで、椿や花梨や花水木や躑躅の花が開くのはズーっと先。自室の南窓から机の上に差し込んでくる薄日の温もりに、もうすぐ春...と言いたくなるが、それは願望で、本当の春はまだまだ遠い。

とは言いながら、こうして落ち着いて、そんな思いを巡らしていられる余裕のある今年の2月は有難い。昨年のいまごろは、実はキツかった。
顧問を引き受けていた会社がそのときはもう1社あって、そのために拘束される日が月に3日、原稿書きが毎週の上、講演依頼なども集中して、人と会うために出かけることも多かった。そしてその一方で間断なく進めていたのが、家の建替えプロジェクト。2年越しの話が大詰めに近づいていて、連日のようにビルダーとメールや電話で遣り取りし、また会って話をしていた。

そんな中で、毎晩寝汗をかく、朝起きると身体が痛い、いつも胃が重い...といった症状が出てきて、内科のホームドクターで検診してもらったら、自律神経失調症と診断された。根が単純で、同時に複雑なことをいくつもこなすような芸当が不得手な自分は、意識しないままに疲労とストレスを溜め込んでしまっていたらしかった。
当座ドクターの処方した薬を服用し、以来ずっと指示された食事・生活習慣を守っていたら、いつしかその症状はなくなり現在に至っているのだが、そのときから半年あまりの間に、決して多くはなかった体重がさらに減って、成人して以来最少というところまで落ち込んでしまった。一昨年の総合健診で胃部の精密検査を受け結果的に問題はなかったが、以後食べるものに気をつけていたため必要以上に痩せ過ぎ、そこに家の建替えで心身の疲れが重なって、なおさら痩せてしまったようだ。

でも、食欲はあるし、疲れやすいわけでも、顔の色艶が悪くなっているわけでも、内臓に異常を感じるわけでもないから、深刻には考えていないが、念のため、今月下旬に基本検診を、来月中旬にはガン検診を受けることにしている。
1年前は、ウエストが3センチ縮まって、持っていたスーツやパンツがすべて着用可能になったと喜び、ブランドショップの兄ちゃんにスリム体型とおだてられて細身のパンツを一度に2本も購入したりしていたが、いまは、そのときよりさらにベルトの穴一つ分、細くなってしまい、パンツのウエストを詰めるべきか、自分の腹囲を増やすべきか悩んでいる。まあ、そんなことは、どちらでもいいのだろうが...。

ところで、花粉はもう飛び始めているのだろうか?ときどきクシャミが出るようになってきた。風邪気味なわけでなし、早やシーズン到来としか考えられない。今年もこれからどんどん増えて行くのだったら憂鬱だ。昨年はちょうど自律神経失調症とタイミングが重なって、けっこう参った。
大体において花粉症は、エネルギッシュな、普段元気な人がかかるという俗説があるが、そうすると自分も、元気でエネルギッシュということになるのだろうか?自分としては、もうすっかり脂ッ気が脱けて、枯淡の境地に差しかかっていると思っているのだが。

ムッシュは相変わらず元気で屈託がない。3年余を過ごした旧居と5ヵ月あまりの山荘の暮らしに馴染みきって、新居に戻ってしばらくの間は戸惑いを見せるかと思っていたが、まったくそんな様子はなく、こんどの家の中に特別に設えてもらった専用コーナーで、まるでずっと以前からそうだったかのように寛いでいる。
散歩に出ると、ここは清里の森の中と違って、毎日の朝夕に必ずと言っていいくらい、仲良しのワンちゃんと、顔馴染みの小父ちゃん・小母ちゃん・お姉さんなどの誰かに会える。すると、しばらく留守にしていたので、“オー、ムッシュ君、久し振りだネー”とか“ムーちゃん元気だった?”などと、みなさんに声をかけてもらえるので、ムッシュは大喜び。新しいお仲間も増えた。近所に建設中だった戸建分譲住宅がほぼ全棟完成し、20世帯くらいが新入居したようなので、きっとそのお宅のワンちゃんとご家族だと思う。

暑いの寒いの、痛いの痒いのと、何だかんだ言いながら、外を歩いても以前ほどは冷え込みを感じなくなり、シモヤケも少しずつ快方に向かっている。春一番はまだだが、目と鼻がムズムズし始めてきたから、もしかすると春の先発隊は、そこまで来ているのかも知れない。

家のことが一段落したから、暖かくなったら久し振りにジム通いでもしてみるか...。かつてと逆に、こんどは肉を付けるために。

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