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2008年11月24日 (月)

清里は秋から冬へ

Yamagoushi 清里の森から見える山々は、富士山をはじめ、北岳・甲斐駒などの南アルプスも、赤岳・権現岳などの八ヶ岳も、もう上半身が真っ白になって、いよいよ冬到来を告げている。我が山荘の庭先も、ツイ先日まで紅葉が目を楽しませてくれていたと思ったら、いつの間にか樹々はすっかり落葉して、時として粉雪が舞う寒々とした初冬の景色になってしまった。
でも、遠景の見通しはよくなり、陽光を遮るものがなくなった分、全体に明るくなったような気はする。地面には、まだ鮮やかな色のままのモミジの葉が散り敷き、その上に赤紫に熟しきったヤマボウシの実が沢山落ちこぼれていて、ムッシュが庭へ出るたびに夢中でかぶりつきたがる。確かに、甘いジャムのような強い香りがするから、本犬としてはたまらないのだろう。

月1回くらいのペースで来て、長くて数日しか滞在しなかったこれまでの秋にはさほど気にならなかったが、しばらく車の掃除をさぼっているうちに外も中もカラマツだらけ。特に、フロントグラスとボンネットの間の溝(ワイパーがついているところ)は、まるでビッチリ埋め込んだようになっていて、きれいに取り出すのにエラく苦労した。
散歩も、寒さが身体の芯まで沁みるようになってきたが、ムッシュは相変わらず元気で遠出。それは良いにしても、その度ごとに二人で足に沢山落ち葉をつけて帰ってくるので、ポーチも玄関内も上がりがまちも、いくら掃除しても散らかってしまう。

何日か良いお天気が続いたので、懸案だったベランダの塗装を。毎年やっているのだが、昨年は水性塗料を使って夏季に作業をしたせいか、その後の強烈な直射日光と雨風に当った平面部の塗料がアチコチ浮き上がり剥がれてしまい、冬を越す前に何とかしておかなければならない状態になっていたからだ。
今回はチョッとやソッとでは剥げぬようにと、長坂のホームセンターJで油性塗料を仕入れ、塗り刷毛も大・小2本を新調し、旧い塗料を削ぎ落とすためのブラシも用意した。10㎡ほどの床面に、8段の階段、そしてそれらに付随する手摺りの平面部だけだから(側面や縦柱は昨年の水性塗装でも何ら劣化していない)、塗りの作業はさして大仕事ではないのだが、それにかかるまでの前作業がけっこうたいへんだった。

まず、浮き上がったり剥げたりしている旧い塗装を、金属のヘラのようなもので削ぎ落とし、その上で硬質のブラシをかけて表面を平準化する。さらに微細な粉末が残らないように全体をデッキブラシで清掃、そして雑巾で水分を拭き取っておく。床板の隙間や柱材の継ぎ目に詰まっているカラマツその他の落ち葉を取り除いておくことはもちろんだ。
こう書くと、スムーズにできた一連の作業のようだが、実は、半日ずつ2日を要し、3日目にやっと塗装にかかることができた。けれども、塗りの段階に入ると仕事は何かクリエーティブな感じさえしてきて、鼻唄まじりで楽しんでいるうちに終ってしまった。塗料の色も、前のものとまったく同じものではなかったが、違和感はなく、自分でも満足できる仕上がりになった。

秋が終わりに近づいて、リスをはじめ森の野生動物たちは冬越しのための食料確保に忙しいようだが、それに関して気になっていることが一つある。それは、裏庭のど真ん中に、何だかはわからないが、そういった小動物の棲家があるのではないかということ。
この山荘を建てたときに伐採・裁断した樹木の一部が長い間積み重ねられたままになっていて、上部はすっかり苔で覆われているが、地表に近い数ヵ所に小さな穴が開いており、どうも、何か生き物が出入りしているらしき形跡があるのだ。

Yamane リスか?それともヤマネか? ためしに2ヵ所の穴の前に、小鳥やリスが好きなヒマワリの種を餌皿に入れて置いてみた。すると日中はそのままだが、翌朝になると2つの皿はきれいになっており、穴の入口の少し奥に、食べかすが散乱しているのが見えた。1週間続けてみて、結果は毎朝同じなので、これは間違いないと思った。
しかし、姿は見えない。もしリスだったら、以前にもベランダまで何度も食べにきていたし、先日も窓から見える樹々の枝を飛び回っていたから、とうに姿を見せているはず。するとヤマネか?ヤマネもかつて、2度ほど発見したことがあった(ただし可哀そうにも亡くなった状態で――1度は留守中に屋内の作業用流しに水を飲みに来て帰れなくなったらしく、もう1度は庭で鳥か何かに襲われたらしかった)。昼間はどうしても出現しないところをみると、夜行性のヤマネの可能性が高い。この寒さだから、夜通し観察しているわけには行かないが、遭えたら可愛いだろうと思う。何しろ手の平に乗る超ミニサイズだから。

Shimobashira このところ、日中陽が射しているときは最高気温が5度前後まで上がることもあるが、最低気温は氷点下が当たり前になって、陽の当らない場所には一日中霜柱が立ちっ放し。少しでも風のある日は、八ヶ岳から飛んでくる雪片が空中を舞う。そうなると、室内全体が十分に暖まるまでには時間がかかる床暖房だけでは足りず、朝夕は暖炉を焚くのが欠かせなくなり、したがって、柴や薪の備蓄にも勤しまなければならないことになる。
これまでの年は、暖炉を焚かなければならないほどの日は、年間延べ半月もなかったから、薪の消費も知れたもので、何年も前に買い置いたもので十分間に合っていたが、今年は既に1ヵ月焚き続け、この後も1ヵ月は続けなければならない。買い置きのものだけでも恐らく大丈夫とは思うが、“備えあれば憂いなし”だし、いい運動にもなるので、チェーンソーとマサカリを振るい、積み置いた古材・伐採材で薪作りに励むことにする。

気がついてみれば、もう11月も下旬。例年ならそろそろクローズして帰る時期だが、横浜の家が完工するまであと1ヵ月、雪が降ろうと八ヶ岳颪が吹き荒ぼうと、ここで過ごさなければならない。
戻りの引越しの準備はまだまだ先のことと思っていたら、もう目の前に迫ってきた。そろそろ気持ちを切り替えて用意を始めなくては...。

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