« 森の秋 | トップページ | 犬はかすがい »

2008年10月27日 (月)

上棟の日

いつもと比べると忙しい1週間だった。火曜日には大泉中央診療所の歯科、木曜日は東京・八丁堀の顧問先、金曜日にはまた診療所の内科、土曜日は一家(と言っても2人と1匹)揃って、建築中の自宅の上棟のため横浜へ。 ...と東奔西走...というのはオーバーで、単に往復しただけだが。
そしてその間を縫って、冬に備えての薪づくりと、外部はもちろん中も落葉だらけになってしまった車の清掃という、最近はサボりがちだった肉体労働...これまた言い過ぎで、単なる作業...に励んだ。

歯科では、2週間前に発生した口内炎は完治ということになったが、“一生、自分の歯を使い続けられるようにケアを続けましょうネー”と言われて、今更とは思ったがそのための指導を受け、半月ごとのチェックとお手入れで今後とも通院をすることに。
内科は、やはりその2週間前に、例年のように指先の冷えがキツくなってきたので相談して受けた採血検査の結果を聞くためだったが、意外にというか有難いことにというか、血液そのものの状態に関する数値も、腎・肝・膵などの各内臓の状態を表わす数値にもまったく問題がないと言われ、とりあえず血液の循環を良くするためにということで、ビタミンE剤を1ヵ月分もらってきた。

これで、まずは一安心したが、血液検査だけで健康上の問題点がすべて判明するわけではないから、今年は家の建替のことで頭が一杯でパスしてしまった総合検診を、来年になったら早々に受けなくてはと思った。
昨年6月の検診以来、十分にドクターの言いつけを守っており、その効果も感じているので、万が一にも問題はなかろうとは思っているのだが、こればかりは素人判断すべきことでないのはわかっており、もう今年も残すところ少なくなったいま、早急に予約申込をしておかなければと、改めて認識した。

中一日おいて一週間に2度目の遠出となった土曜日は、大安吉日ということで、横浜の自宅の“上棟”。午後3時から行うことにしていたが、車で全員一緒に地元に戻る機会はこれまでなかったので、ついでに他の用事も一緒に済ませておきたいと考え、早朝7時半前に山荘を出た。
いつもなら、家内や自分が2階から下りてくるのが8時前後、1階の通称サンルームの中に置いたケージで寝ているムッシュはそれから起きる(多分それ以前から目は覚ましている)のだが、この日はそのタイミングが1時間半先行したので、人もワンコも、なかなか調子が出なかった。

2日間にわたって雨が降り続けていたから、この日もどうなることかと昨夜まで心配していたが、幸いにも出かけるころには上がって、途中の渋滞もなく、休憩時間も適切にとった上でなおかつ、予定より30分以上早く、11時前に現地に着いた。
工事は、2日間の雨でチョッピリ予定が滞り、上棟の本来の意味であるところの、棟を上げ屋根の形が見えるところまでは行っていなかったが、1・2階の床と壁はできていて(ツーバイシックス工法なので)、現場監督も、全体スケジュール的には問題ないと言っていたのでまずまず安心した。

ここでムッシュと自分は車から降り、家内はそのまま、あざみ野駅近くのホームドクターのもとへ。ムッシュは11時半からすぐ近くのペットサロンでカット&シャンプーをしてもらう予約を入れていたので、それまでの間、久しぶりに、なつかしい自宅周辺の散歩。あそこの電柱、ここの草むらと、彼の定番の場所にマーキングをしまくっていた。
彼をペットサロンに預かってもらった後、今度は自分が、12時に予約していたヘアー・サロンへ。山荘へ引っ越す直前に、無理を言って休日にカットをしてもらった店だ。清里にいる間もカットしないわけには行かないので、どこかいい店を見つけなければと思っているうちに3ヵ月経ってしまい、最早限界という状態に達していたので、やっと思いを遂げられてホッとした。

ビルダーと相談した上で決めたことだが、上棟といっても昨今は、神主さんに来てもらったりして古式床しくとり行うというケースはほとんどないということだったので、儀式といっても、工務店棟梁や大工さんその他工事関係者の挨拶と、それに対するこちらからの心付けならびに祝菓子・飲物・弁当の差し入れ程度。
実際に中心になったことは、水回り・電気関係の配管・配線、照明・スイッチ・コンセントの位置、ケーブルテレビ・電話・インターネットそしてセキュリティシステムがらみの利用形態の最終確認などで、これに、予想以上に時間がかかった。ビルダーの営業・現場監督・設計士・インテリアコーディネーターをはじめ、配管などの設備工事会社、電気工事会社、インターネットと電話サービスを含むケーブルテレビ会社、セキュリティサービス会社などの人々たちと、クロスオーバーして話を進めて行かなければならなかったので、家内と2人でテンテコ舞いだったが、長男と次男も来て、ブレーンとしてまた手足として何かとサポートしてくれたので助かった。

すべて終ったのが、予定よりも大幅に遅れた夕方の5時半ごろ。ムッシュも、いつもはタップリ2~3時間はとる昼寝もせずに、よく我慢してくれた。帰途は、八王子インターに入る前にコンビニに寄って軽くサンドイッチで間食し、ムッシュも晩ご飯。その後は談合坂と双葉のそれぞれでの小憩を入れてゆっくりと走り、10時少し前に山荘に着いた。
清里・横浜間の日帰り往復は、人間はともかくムッシュにはかなりキツいのではないかと危惧していたが、これまで長距離同乗を何十回となく経験して、彼なりの車中リラックスの方法を会得したらしいムッシュは、走行中は後部座席で大人しく伏せていて、停まると元気よく飛び出して軽いウォーキングと用足しをするなど、食事の催促以外にはほとんどグズることもなく、今更ながら、よくできたワンコと感心してしまった。

翌日曜日は、外はもう、冬がきたかと思うような冷たい八ヶ岳颪が吹き抜け、カラマツの葉が一気に散り落ちて、森の路上を、茶色い絨毯を敷き詰めたような状態にした。
この日は、清泉寮―八ヶ岳高原横断道路を往復するロードレースがあり、萌木の村ではカントリーフェスタが行われていたはずだが、寒さと前日の疲れで外出する気になれず、ほとんどの時間を家の中で過ごしていた。普段は散歩好きなムッシュさえ、あまり外に出たがらなかった。

一昨日は、人影も家影もまばらな山梨の森の中から数時間で横浜の住宅街にワープして、23年間馴れきっていたはずなのに、何だか異界にでも来たかのような奇妙な違和感を、しばらくの間覚えていた。目に映る時間の流れる感覚の違いを体感していたのだと思うが、たった3ヵ月で、そんな風になってしまうものかと、自分でも驚いた。
仕事で新宿までバスで出て、JRや地下鉄で都内を移動しているときには、そういう感覚は味わっていなかったのだが、なぜだろう?

ともあれ、遠距離を日帰りで往復するハードスケジュールではあったが、無事、上棟という峠を越え、先に進むことになった。あと1ヵ月もすれば、道の先に、完工という目的地も見えてくるようになるだろう。ただ、新しい家への引越しも楽じゃあないだろうと、そろそろ気になってきた。
が、柄にもなくいまから取り越し苦労をしても仕方がないし、こちらに来るときが何とかなったように、帰りも何とかなるはずと楽観して、あとしばらくの間は、精々いまの静かな生活を楽しむことに心を決めた。

|

« 森の秋 | トップページ | 犬はかすがい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 上棟の日:

« 森の秋 | トップページ | 犬はかすがい »