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2008年9月 8日 (月)

気ままウエブサイト考

仕事柄、毎日かなりの時間をウェブ・ウォッチング(というよりも情報チェックと調べものといった方がいいかもしれない)に費やす。URLへの直接アクセス、購読しているビジネス・ニューズレターからのリンク、自らキーワードで検索と、さまざまなかたちがあるが、いずれにしても、自分のような仕事をしているものには、図書館通いの代わりになる欠かすことのできない作業だ。
のみならず、昨年から今年にかけては、個人的にも、情報収集やショッピングやさまざまな手続きのために、大いにウエブサイトを利用した。そしていまも、利用し続けている。

ここで何度も報告しているように、現在、自宅建替えというプロジェクトを進行中だが、それに決定する前に、いっそ出来上がっている家に住み替えようかなどとも考えたことがあって、随分多くの、マンションや建売住宅の分譲サイトを見ていたことがあった。
建替えると心を決めてからも、さんざん、ハウスメーカーやビルダーや、その他の住宅関連のサイトを見て研究したし、時にはコンサルティング会社のサイトやコミュニティ・サイトも見て、目当ての企業の評判や実績をチェックした。

完成までの仮住まいを探すためにも、賃貸物件紹介サイトで調べたし(結果的には近所に適切な物件が見つからずいまこうして山荘にいるわけだが)、引っ越す段になっては、引越し会社やトランクルームなどの候補を、ウエブ情報を参考にして選び出した。
どの段階も、他のチャネルからの情報も集めたし、最終的な決定はもちろん、直接面談で行ったわけだが、そこまでのプロセスを振り返ってみると、情報チャネルとしてのウエブサイトの役割は、きわめて大きいものがあった気がする。

だが、個人的ウエブ利用はそこで終ったわけではない。その後の段階になって、ますます重要度を高めている。というよりも、不可欠なものになっていると言った方が正しい。
ビルダーとの契約を取り交わすと、並行して、契約金・解体費・各種手続料金・着工初回金などの支払が発生するのだが、その段階では自分たちはもう山荘に移ってきており、近辺に振込先に指定されたMU銀行とMS銀行が存在しないため(何しろMUの最寄り支店は八王子、MSでも甲府という状況!)、必然的にインターネット・バンキングを利用することになった。

こちらで暮らし始めてからも、ウエブ情報がないと何をするにもかなり手間がかかることがわかった。市が発行している行政のガイドブックやNTTのタウンページ、それに森の管理センターで用意してくれている関連業者電話リストなどはあるのだが、病院・医院などの診療科目の詳細、美容・理容室の評判などはそれだけではわからず、教えてくれるような人もなかなか見つからないので、いきおい、ウエブ情報頼りということになる。
ハイウエイバスで東京に通勤するようになって、ウエブ上で局地天気予報をチェックし、時刻表を見て、乗車予約をするのが日常のことになったし、大型書店や百貨店や専門名店が近くには存在しない、こういう場所に住むようになって、オンライン・ショッピングの便利さを改めて実感した。

そんなわけで、仕事上でも個人生活上も、フルにウエブ漬けになった生活を送っている今日このごろなのだが、それだけに、接しているウエブの作りや使い勝手に関しても、いろいろなことが気になるようになってきた。
やたら盛り沢山でカラフルだが何がポイントか伝わって来ないサイト、ユーザーの視点ではなくその会社の立場からものを言っているサイト、親切のつもりだろうがかえってクドクドしくなってしまっているサイトなどが目につくが、ユーザーは千差万別だから万人を満足させることのできるサイトなどというものは存在しないだろうし、仕方のないことなのかも知れない。

技術的なことはよく知らないくせに甚だ僭越だが、構造的なことでいうと、まずはやはり、トップページが肝心な気がする。ポータルサイト、検索エンジン、アフィリエート・サイトなど、どのチャネルから入ってきた場合でも、この部分は、ユーザーが欲しい情報に最短距離でアクセスできるように設計されている必要があるのではないだろうか。
その意味で、百貨店や銀行や航空会社など、商品・サービス項目が沢山ある日本企業の場合によく見かけるように最大公約数的な一覧性を追求するよりも、米国などの同業種企業の場合のように、タイトル・タグのつけ方やリンクボタンの配置などを単純明確化し、ロジカルに絞り込んで行くことによって確実により深い詳細な情報に導入してもらった方が、自分などにはわかりやすくて有難い。

不動産関連の企業などに多いが、何をいまだに勘違いしているのか、トップページがムービー仕立てになっていて、いわゆるムード映像を長々と見せつけるサイトもある。
それによって自社のセンスやウエブディザイン技術のほどを披瀝しようとしているのか、はたまたブランド・イメージ表現のつもりか知らないが、イライラさせられて、自分はあまり好きでなく、すぐにスキップボタンをクリックしてしまう。

また、ネットバンキングなどの同じサービスを提供している競合関係にある銀行が、自社のサービスに、それぞれ他社とは何か違ったものであるかのような固有のネーミングをつけていたり、ウエブ上の同じトランザクションを違った呼び方をしているのも困る。
自分たちは頭を捻って差異化したつもりでいるかも知れないが、ユーザーの方は、それぞれが違うサービスかと思ったりして、間違えてはいけないとつい電話をかけてしまうではないか(もしかしたら自分だけ?)。ネーミングや用語はあまり考え過ぎず、一般的な呼び方で共通にしてもらった方がいい。

似たようなことで、必ずしもサイト自体だけの問題ではないが、トラブルが発生したときに現れるヘルプ・インストラクションの文面というのもわかりにくく、これで日本語かと思うことがあって、家電や電子機器の取扱説明書を読んだときと同じ脳の倦怠感を感ずる。あれはどういう言語感覚の人が書いているのだろうか?頼むから、自分のような文系・IT音痴高齢者にもわかるような文章を書いて欲しいものだ。
アナログ人間がそんなとき頼りにするのは、顧客サービスの電話。問合せのためのフリーダイヤル番号がすぐに見つかるようにサイトをつくっている企業は、それだけでも好感を持ってしまう。企業の顧客関係構築とブランディングのために当たり前のことのはずなのだが、メールでしか問合せを受け付けない企業もあれば、電話番号は見つかるがフリーダイヤルでない企業もある。

高齢者といえば切実なのは文字のサイズ。老眼鏡を使用すれば本文は読めるページが大多数ではあるが、それでも、小ぎれいなレイアウトに見せようとしてか、いささか読み辛いほど小さな文字を多用しているサイトもときどきある。さほどの小文字ではなくとも、拡大鏡機能を組込んでくれている親切なサイトもあるが、あれこれ手を煩わさなくとも自前の老眼鏡だけで普通に読めるように気を配って欲しいと思う。
ア、それから、文字サイズが必ずしも小さ過ぎなくとも、法則性もなしにやたらバラついているサイトも読みにくい。それで書体がマチマチ、カラーが極彩色だったらお手上げだ!

...と、言いたい放題のオンパレードで、書いてしまってからちょっと気にしているが、この数年で日本のウエブディザインも長足の進化を遂げていることは率直に認める。だからこそ、自分のような者でも十分、情報化時代の恩恵を受けていられるわけで、それに対する感謝の気持ちを忘れたことはない。

“いい時代になった...”と実感しつつ、今日もウエブ・ザッピング。

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