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2008年3月31日 (月)

妻古稀の春

昨年は自分が古稀に達したが、今年は家内の番。1週間ほど前に無事平穏に70回目の誕生日を迎えた。と言っても、昨日までと何かが変ったわけではないが、世帯を持ってから45年も経ち、長男・二男が不惑の歳になったかと思うと、やはり感慨深いものがある。今年は、その日がちょうど日曜日だったこともあって、子供たちも全員(といっても3人だが)集まり、母の古稀を祝う食事を楽しんだ。

家内の好みに合いそうなメニューがあって、5~6人がゆったりできる個室を確保でき、十分な駐車スペースもある上に各自の自宅から近い――という条件をほぼ満足させているところを、幹事役の娘が早々と見つけて予約しておいてくれたが、都内に住み、幼児(すなわち自分たちの孫)同伴の彼女にとっては必ずしも近いとは言えず、ご苦労さまであった。

その場所とは、田園都市線の鷺沼駅にほど近い「とうふ屋うかい」。「うかいグループ」として、和・洋さまざまなスタイルのレストランをあちこちに出しているが、豆腐料理が売りであることは前々から知っていた。この鷺沼店をはじめ、地元あざみ野、そして清里へ向かう途中の八王子や高尾など、たまたま自分たちの行動範囲内にいくつも店があるので、一度立ち寄ってみようとは言っていたのだが、これまでなかなか機会がなかった。

その前日あたりまでは、果たしてこのまま春本番ということになるのだろうかと、チョッピリ心配していたのだが、どうやら季節は、年度末になってやっと帳尻を合わせたようで、今やどこもかしこも桜が満開。当日も、コートを着ていると汗ばむほどの暖かさで、案内された2階の一室からは中庭の6~7分咲きの桜が見え、春の気分が一層盛り上がった。

娘に言って、あらかじめ、こういう祝宴向けの料理を頼んでおいてもらったのだが、豆腐料理の名店だからメニューは豆腐尽くしかと思っていたらさにあらず。確かにを中心は豆腐だけれども懐石風コースといった感じで、なかなかバラエティに富み、予想以上に美味しくかつヴォリューム満点だった。

「胡麻とうふ」から始まって「季節の盛り合わせ」「白魚茶碗蒸し」「揚げ炭火焼」「お造り」と続き、メインに「豆水とうふ」「汲み上げとうふ」「鶏串焼き、ふきのとう味噌和え」が出て、締めが「穴子ちらし飯」と「味噌汁・香の物」、それに「白玉ぜんざい」のデザートが付く。豆腐好きの娘や自分たち夫婦はもちろんだが、まだまだ肉ッ気のある食事を好む二男も、大食漢の長男も、十分満足したようだった。
さすがに豆腐の専門店だけあって、特に、豆乳スープにもえも言われぬいい味が出ている「豆水とうふ」、旨味の深いモッツァレラ・チーズといった感じの「汲み上げとうふ」、そして熱々の油揚げに削り節を載せ醤油をたらしクレープ風に二つ折りにしてほおばる「揚げ炭火焼」などは絶品。

昨年の自分の古希食事会のときは、初めてということもあってかどこか形式張って、自分としては嬉しかったものの、家族間の会話がそれほど弾まなかったような気もするが、今回の家内のそれの場合は、料理と部屋の雰囲気もあって、和気あいあい。小さな孫もいたせいか、みんながリラックスし、それぞれの子供の小さかった頃の思い出話に花が咲いて、まことに楽しかった。

母親の目からは、いい歳になった子供も、いつまでも小さかったころのままに見えるのだろうし、子供の方も、母親の前では、幼いときの自分に帰るのだろう。やはりこういう家族一同が集う場では、母親が中心になると自然な求心力が生まれるものだと、ひとりで感じ入っていた。

この話を持ち出した当初は、“わざわざそんなことしなくても...”などと、気乗り薄で億劫がっていた家内だったが、この日は近ごろになく寛いで楽しんでいたようで、こちらもホッとした。みんなからのプレゼントとお祝いの花束も、家内は心から嬉しそうに受け取っていた。

また、こちらからも子供たちに、何かお土産を持たせてやりたいと思っていたので、実は前日に、娘の親友の実家、成城学園前の「成城アルプス」へ足を運んで、人気ケーキの“モカロール”を仕入れておいたら、喜んで持ち帰ってくれた。連中もみんな、昔からケーキ好きだったから、きっとその晩にペロリだったかもしれない。そんなことを、子供たちが帰ってから家内と話し合い、ともあれここまで、子供たちも自分たちも大過なく日を送ってこられたことに感謝した。

後で気がついたのだが、その日は暦でいう“大安”。春の空気のように、何だかホンワカと暖かい気分の一日だった。

今回も身内ネタで失礼しました!

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