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2008年3月17日 (月)

3月14日@初めてのニュー六本木

この日は、いまでは下さる人も数少なくなった義理チョコのお返しを忘れてはならない日。また、今まで知らなかったが、円周率の3.14....に因んで、“πの日”とか“数学の日”とも言うそうだ。でも自分は当日、六本木アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)の「ダイレクトマーケティング フォーラム2008」で講演をすることになっていたので、正午ごろ家を出て、田園都市線・半蔵門線を青山1丁目で乗り換え、大江戸線で現地へ。
今にも降りだしそうだったし花粉も飛んでいるらしかったので、なるべく地下を通って行きたいと思い、事前にある程度調べて見当をつけていたのだが、電車から降りて人の波に囲まれたまま何となく改札口を出たら、いつの間にか地上へ押し出されていた。

ここ六本木は、近年では地下鉄の乗換えをするか、車で六本木通りや首都高速3号線を通過するぐらいで、路面を自分の足で歩き回ることなどほとんどなかったので、“ミッドタウン”はおろか“ヒルズ”の方も、恥ずかしながら、実はこの日が初めて。目的の場所に辿り着くまでには、迷うというほどではなかったにしてもどうも要領を得ず、エレベーターを探しながら、だいぶ迂回してしまった。ここのオフィス棟に入居しているいくつかの会社には後輩たちもいるのだが、自分が出不精になって訪ねてきてもらうことが多くなったため、街の様子が一変した六本木に自分が出るとなると、すっかり今浦嶋の有様。
1960年代から70年代にかけてはステーキハウスやピアノバーに外国人同僚と、80年代から90年代の初めごろまではエスニックレストランやカラオケクラブに会社の部下たちと連れ立って、ロクに飲めもしないのに何かと言っては繰り出し、挙句の果てに帰りのタクシーがなかなか捕まらず深夜帰宅となり、よく家内にお灸を据えられたものだったが、それも今は伝説...。そんな時代の六本木を知っている人も少なくなった。

「ダイレクトマーケティング フォーラム2008」は、日本郵便の郵便事業会社が実質主催し、完全民営化前の昨年度までは「ポスタルフォーラム」と称していたが、本年度はその色をあえて表面に出さず、呼称通り“マーケティング・セミナー”的性格のイベントに変った。3日間にわたり30あまりの講演を網羅していたが、出展企業が10社にも満たず、セッションやワークショップ的な場がなかったのは、チョッと淋しい気がしないでもなかった。
でも、すべての講演の受講予約申込が、開会日の2週間前に満席になり、当日の受講者のタイプも明らかに変ってきた感じがするなど、“フォーラム”と銘打ったアカデミックな意味では、成功だったのかも知れない。自分はこの日の午後だけ顔を出して、その1コマで話をしただけだから、イベント全体についてどうこう言う立場にはないし、主催者側の考えと事情もあってこういう性格づけをしたのだろうから、それ以上のコメントをするのは差し控えるが、できたら、ゆくゆくは産学協同で、米欧のこの種のイベント(たとえばDMAの年次大会)のようなスタイルになったら理想的だと思う。ところで自分は「進化するダイレクトメディア」と題する話をしたが、いずれ、このページから資料にリンクできるようにしたいと思っている。

講演前には講師控え室で、広告電通賞の選考委員同士でもあるPOP広告協会のS氏と世間話をし、講演直後には同じカンファレンスルームで、次の講師をする電通OBの盟友F氏と遠くから手を挙げ合って目で挨拶を交し、そのあとはコラボレーションルームで、自分などとは違い会社を自営して頑張っている、同年代のO氏、やや後輩のN君、若手のH君らと業界話しをするなど、こういう場所に顔を出すと必ず誰か旧来の知己がいて気分が寛ぐものだが、今回は新しい出逢いもあった。
ダイレクトマーケティングの名著「Successful Direct Marketing Methods」をボブ・ストーン(昨年2月没)と共著(第7版から)したロン・ジェイコブス。彼も今回講師として来日していることは知っていたが、彼にアテンドしていた日本郵便Y氏の紹介で顔を合わせた。聞けばY氏は、社命により彼の会社で1年間勉強していたそうな。ジェイコブスと自分は、世代には少しズレがあるが、同業ではあるし、故・ストーンをはじめ共通の知人も結構いる気安さもあって、思いのほか話が盛り上がった。

まだ夕暮れには間があったが、ビルの出口まで来たら外は雨。今度こそは何とか地下を通って駅まで行きたいと思いビルの総合案内嬢に聞いたら、やはりそういう人は他にもいるらしく、すぐにわかりやすくコースを教えてくれたので、その通りに行くと日比谷線の改札口に出ることができた。そこでチョッと立ち止まって考えたのが、冒頭のお返しをどこで買ってゆくかということ。品は、ありきたりではつまらないと思い、ニューヨークのソーホーに本店がある「ディーン&デルーカ」のオリジナル・チョコ詰め合わせに決めていた。昨年の夏お土産に買ってきて大好評だったからだ。
来るときには、帰りはバスで渋谷に出てTデパートの“のれん街”で買おうと思っていたのだが、日比谷線だと恵比寿で乗り換えになるので何だか面倒な気がした。そこで閃いた!東京ミッドタウンにはディーン&デルーカが絶対あるはずだと。で、駅の事務員に、地下から直接行けないか尋ねてみた。答えは“160円の切符を買って一たん入場し日比谷線のホームを反対側の端まで歩いて大江戸線の改札口を出ればミッドタウンへの地下道に直結する”とのこと。そんな物好きなことをしてバレたら、きっと家内にお小言を頂戴すると思ったが、内緒にしておこうと心に決めてそのコースをとった。

ところが、大江戸線の自動改札をその切符で出ようとしたら、今度はバタンと遮断され、また事務室へ.。その切符を差し出して、アッチからコッチに通り抜けたかったのだと正直に事情を話したら、大都会のメカニズムについて行けず困り果てているお年寄りと思ったのか、自動改札を通れる切符に替えてくれた上に160円を返してくれた。

そんなことがあったが、そこからミッドタウンまではわかりやすかった。地下1階をザッと一回りしただけだったが、“こらあ、なかなかエエやないか”と感じ、ショップの案内板を見ると、あのとき閃いた通り、ディーン&デルーカがありました。それも2店も。だが、残念ながら買いたいと思っていた品は置いていなかったので、さんざん考えた末に、やはりオリジナルの、チョコレートでコートしたレーズンのギフト小箱を買った。
初めて来て、それも1階と地階ぐらいを見ただけで感想を述べるのはおこがましい限りだが、何となくヒルズはロサンゼルス(旧市街でなくセンチュリー・プラザあたり)っぽく、ミッドタウンは(ディーン&デルーカがあったからというわけではないが)ニューヨークっぽかったと言ったら、見当違いだろうか?

家に帰って、恐る恐る“こんなものですが...”と買ってきたものを差し出したら、前もって何も約束していなかったのが幸いしたのか、“アラ、有難う”とスンナリ受け取ってもらえて一安心。でも、160円バックの件が“ちょっといい話”のような気がして黙っていられなくなり、ツイ自分から喋ってしまったら、“ナーニやってんの”と、叱られず笑ってもらえた。

何だかんだ新しい体験もして、見聞も広めた、割といい感じの3月14日だった。

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コメント

ヒルズは某社のセミナーでも使ってましたが、お越しいただいたことはなかったでしたっけ?^^;

投稿: 課長007 | 2008年3月23日 (日) 16時55分

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