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2008年1月21日 (月)

正しい冬

「ナショナル・ジオグラフィック」(日本語版)の2007年12月号に記事と写真が載っていたが、シベリヤ、アラスカ、カナダ、アイスランド、ノルウェーなどの北極圏では、永久凍土が溶け出し、海氷が痩せ細り、氷河が後退し始めているらしく、地球規模での気象は、確実に温暖化に向かって変動しつつあるようだ。
でも、現在の日本はどうなのだろう? ここ2~3年、暖冬と言われてきたが、少なくとも今年の東京・横浜辺りに関する限り、その実感はない。このところ、最高気温一桁台という例年にない寒い日が続いていて、仕事で相手先のオフィスを訪ねたときなども、まず最初に、“今日は寒いですね”という言葉が出てしまう。

そんな中でも、陽が射していて風があまりなければ、午前(10~11時)と午後(4~5時)に1回ずつ、ムッシュとの散歩に出る。ムッシュと自分の健康のためと思って、欠かさないようにしているが、午前であれ午後であれ、冬はやっぱり寒い。コースの途中に、北側が植え込みになっているマンションがあるのだが、陽が当らないため一面の霜柱がお昼ごろまで溶けずに残っていて、一層冷えが身に沁みる感じがする。向かいの家には、屋外の犬小屋で飼っている柴犬がいるが、先日の朝などは小屋の前に出してあった飲み水が凍ってしまって飲めなくなり、ギャンギャン怒っていたそうだ。
けれども、つい数年前までは、朝がた家を出ようとすると車のフロントガラス一面に氷が張り付いていて、霜取りスプレーで溶かさなければならなかったことがしょっちゅうあり、いまぐらいの寒気は当たり前だった気がする。してみると、むしろこれが“正しい冬”の姿で、地球温暖化の懸念の中、歓迎すべきことなのかも知れない。

とはいえ...何十年か忘れていた霜焼けが、一昨年からまた出だした。子供のころの霜焼けは、手の甲が全体的に腫れてムズ痒くなるくらいで痛かった記憶はないが、いまなっている霜焼けは、指先が氷のように冷たくなり、関節の皮膚が赤むけになって炎症を起こし、ときにひび割れして、何かに触れたりすると涙が出るほど痛い。
皮膚科医の処方と指示にしたがって、ビタミンEを服用、外用薬を塗布し、なるべく屋内でも手袋をするように心がけているのだが、パソコンを叩いている時間が多いものだから、あまり効果が上がらない。最近は食事の好みがアッサリめになっているので、どうしてもカロリーが足りなくなるのか、末端まで血液が循環しないかららしいが、指先ぐらいで済んでいるからまだいい。頭に回らなくなったら大変だ。

子供のころといえば、ふるさと福島の冬も寒かった。そのころは防寒用のウール・ソックスなどという贅沢なものはなく、穿かされていたのはもっぱら木綿の足袋(!)だったが、手袋をしていたかどうかはよく覚えていない。もしかしたら、失くさないように首に掛ける一本の紐で繋がったミトン状のものは与えられていたかもしれないが、指が4本一まとめになっていたのが何とも不便で、ほとんど使わなかったのかも知れない。
あのころ普通の家は、暖房器具といえばコタツと火鉢(若い人は知らないかな?)ぐらい。家屋も現在のような密閉度・断熱度の高いつくりではなかったから、冬はホントに寒かったはずだが、体感としては、二重三重に暖房効果のあるはずの現在の家と、あまり違わなかったように記憶する。長い都会暮らしで、いまではすっかり身体がヤワになってしまったが、田舎の子だったころは元気が良かったのだ。

そういえば、雪もしばらく見ていない。山荘のある清里も、管理センターの定点ライブ・カメラの映像を覗いてみると地面の片隅に少量の溶け残った雪が固まっているのが見えたくらいで、辺りはほとんど露出していた。昨年の12月下旬に降ったのが最後とのこと。
だが、その上の大泉・清里スキー場には、さすがに雪があった。もっともゲレンデだけだが...。60センチだそうで、数年前までとくらべるとずいぶん少ない。やはりライブ・カメラの映像を見ると、八ヶ岳の主峰赤岳も、白くなっているのは頭から肩にかけての部分くらいで、その下の山肌は茶色のまま。今年の冬はこれで終ってしまうのだろうか?

...などと思いつつこのブログを書いている20日の夜半に、“21日は関東甲信地方一帯に降雪のおそれ、南部の平野部でも場所によっては積雪”と言う天気予報が飛び込んできた。正しい冬のあり方としては、連日の寒気とともに喜ぶべきなのだろうが、本音としては、まあほどほどにというところ。
まったく勝手なものだが、これ以上の気象変動を食い止めるのに少しでも貢献したいという気持ちは、もちろん忘れてはいない。寒がってはいるが、ささやかでも省エネ生活を心がけるようにしている。

19日、20日は“センター試験”(昔は“共通一時試験”、大昔は“進学適性検査”といった)があったわけだが、雪と重ならなくて幸いだった。ほとんど毎年のように、なぜかこの時期には必ず大雪があって受験生を困らせていたが、今年は重ならなくて良かった。
受験生諸君、この寒さ(寒い寒いと言っているのはもしかしたら自分だけ?)は若さで乗り越えて、ひとつ本試験の方も頑張って欲しい!

何だかんだ言っているうち、あと2週間もすれば立春。「冬来りなば春遠からじ」とか。心はすでに、正しい春がやって来るのを、いつかいつかと待っている。

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