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2007年11月19日 (月)

だんだん淋しくなる秋

もう1週間あまり経ってしまったが、先日、早稲田のリーガロイヤルホテル東京で、恒例の(高齢の?)クラス会があった。家を出るときはまだ降っていたのでなるべく歩かないで済むようにと、いつもなら地下鉄東西線の早稲田で下車するところを、その日はJR高田馬場回りにした。土曜日なのにというか、土曜日だからというべきか、はたまたお昼前後の時間帯だったためか、久しぶりに下りてみた高田馬場駅は中も外も大混雑。我々が学校へ通っていた頃はこれほどではなかったような気がしたが。
リーガロイヤルへは、ホテルのシャトルバスを利用しようと思っていたのだが、ちょうど出たばかりのところだったので、雨の中待っているのも鬱陶しいとタクシーにした。後でわかったことだが、早大正門前行きのスクールバスも同じエリアで発着していたらしい。昔は山手線の外側に発着所があったので、てっきり今もそうと思い、シャトルの代りにそれを利用することに考えが至らなかった。そう言えば、あの頃(1950年代後半)は往復券が15円だったが、今は幾らになっているのだろうか。

途中、すっかり変貌した早稲田通りの左右を交互に眺めているうち、すぐに「グランド坂」へ左折する交差点に。ここは昔はたしか「戸塚一丁目」だったはずだが、昨今は「西早稲田」と言うらしい。坂の名前の由来になった野球場(旧安部球場)も、とうの昔に移転して、いまはその跡地が総合学術情報センター(図書館)になっている。
新目白通りに出て「グランド坂下」を右折すると間もなく右手にホテルがあるが、その手前に都営アパートが建っているのを見て、そこが昔は都電の早稲田車庫だったことを思い出した。40年ほど前までは、そこを基点にして、現存する荒川線とは反対方向に、江戸川橋・大曲・伝通院・上野広小路などを経由する厩橋行きが出ていたっけ。

集合12時30分、開会13時ということだったので、やや早めにというつもりで12時15分ごろ到着したのだが、すでに過半数の級友が席に着いていた。歳をとると気が急くようになるのだ。悪天候の所為だけでもなかったろうと思うが、出席人数が昨年からまた減って13人になった。5人減で、うち2人はここでも既報したように、昨年のクラス会後いくらも経たないうち、突然に物故。あと3人のうち2人も病気療養中という。
この7月から1ヵ月あまり入院(手術ではなくて“処置”ということだったそうだが)していたのに、病み上がりを押して出席した者もいた。大兵肥満・大言壮語などという四文字熟語が良く似合っていた典型的な昔のワセダマンのKだが、3分の2ほどに肉が削げ落ち、見ていて痛々しくて、“ダイエットできて良かったじゃないか”などという冗談も言えなかった。そういう自分も、随分スリムになったと言われたけれど。(悲?喜?)

10年以上前の会では、出席者の数と欠席者からの返信ハガキの数がほぼ同数だったが、いまでは圧倒的にハガキの方が多くなって、その近況報告もわが身の明日を重ねるような内容が増え、出席者がしみじみと読むために回覧の時間がかかるようになった。
仕事を続けている者も、出席者の中では自分を含めて3人ほどになり、いきおい話題の中心はどうしても健康問題(というよりも“病気問題”か)に。でも、何とかして長生きしたいなどという方向ではなくて、達観の境地と言おうか、“お互いいろいろ抱えているが元気だったらまた来年会おうな”という話になってしまう。そう言いながら、“まだそんな話をするのは早いか”と言って打ち消してもいるのだが。

会食のメニューは、飲み放題サービス付きのディナー・ブッフェということだったが、自分を含めて数人はソフトドリンク。アルコールを所望する者もビールかワインにしていた。もう昔日のような痛飲はできなくなり、飲めばすぐに酔ってしまう身体になっているはずなのに、それでも“飲み放題”に魅かれるのは、もと飲ん兵衛の性か。
ブッフェといっても、みんな長時間立っているのはシンドいので、円卓を囲んで中央の回転テーブル上の大皿から座ったまま取り分ける中華料理方式。食べ物の嗜好もやはり、若い頃とはすっかり変ってしまって野菜・魚などを好むようになり、肉料理は自然に敬遠されて大量に余ってしまった。この頃ときどき考えるのだが、シニア用のパーティー・メニューなどというものはないのだろうか?ないだろうなあ。

こんな有様で気勢の上がらないこと夥しいのだが、昨今の政官界の腐敗、企業不正などの話題になると、在野の精神がうずうずするのか、俄然、座のテンションはハイになる。自慢になるかならないかわからないけれども、我がクラスには、正義の味方の弁護士は3人ほどいるが、政治家や役人やその縁者は一人もいない。ので、誰に遠慮もなく痛快に、悪い奴らをこき下ろす。全員が声高に威勢よくなるのはこの時くらいだ。
かつては、その勢いでほぼ全員、ホテルのカラオケ・ルームに雪崩れ込んだものだったが、年々、一次会終了後は家路を急ぐ者が増えてきて、だんだん唄う仲間が減り、今回は、前出のK、大森会場での月例関東地区早春会常任幹事のN、それに自分など“不動の常連”(?)の他にはわずか3~4人。ほとんどアルコール抜きで、清く正しい歌唱を楽しんだ。

来年度の幹事も決まり、“最後の2人になるまで続けようぜ”など、あくまで前向きな言で会は括られたが、正直、だんだん秋が淋しくなる。次回、ヒョットして人数が増えるようなことがあったりすると嬉しいのだが...。

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