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2007年10月29日 (月)

清里・紅葉・キノコ

前回以来ちょうど一月ぶり、幸い好天気続きだったので紅葉とキノコを期待して、ムッシュ共々清里の山荘に行ってきた。往路到着したのは午後6時を少し過ぎたばかりだったが、秋の陽はつるべ落としとはよく言ったもので、あたりはもう真っ暗、清里の森のゲートを入ると木々の色もよくわからず、わずかに見えたのは車のライトに照らされた部分だけ。でも、どうやら植え込みのドウダンツツジが色づいているようだったので、翌日を楽しみにした。キノコの方も、到着してすぐにガス・水道・オイルの元栓を開けボイラーと床暖房の電源を差し込むため地下室へ庭を往復する途中で、地面にライトをかざしてチェックしたら、いつも出るところにシモフリシメジが頭を覗かせていたので一安心。 10月も半ばを過ぎた時期だから、夜間はもう相当寒いはずと来る前から覚悟はしていたけれど、標高1400メートル地点の気温の下がりようは、やはり半端ではなく、床暖房を入れても、暖炉を焚いても、しばらくの間はなかなか室内が暖まらず、熱いスープを飲んでも、風呂で身体ごと温まっても、ベッドの冷えでなかなか寝付けなかった。だが、考えてみたら、いつも冬季にはそうしていた布団乾燥機で事前に暖めておくことを忘れていた。

翌日、窓から外を見て“アレー”と思った。というのも、わが家の庭はまだほとんどグリーン一色で、例年だったら茶ばんで散りかかっているカラマツの葉も付いたまま。ほんの一部の樹木だけが黄葉し、あるいは枝先がわずかに紅くなっているだけで、いつもの年の同時期とはまったく様子が異なっていた。やはり今年は異常な暑さが長く続いたせいなのかと、首を捻ってしまった。

かくなる上はキノコだけが楽しみと地上に目を転ずると、これもおかしい。この時季には群生するはずの当家の庭特産のチャナメツムタケが一つも見当たらない。その代わりというわけでもなかろうが、9月初旬でとうに終っているはずのハナイグチがまだ出ていた。昨晩見当をつけていたシモフリシメジは、本来ならその名の通り霜の降りる頃、11月初めにならないと姿を見せないはずなのに、既に数株、食べごろの状態に。異常気象で、ついに自然のサイクルに狂いが生じたか。

次に来るのは今から1ヵ月後の11月下旬になるだろうが、この調子だとヒョッとしてそのときまでも、何か残っているかも知れない。

山荘黄葉

ハナイグチ

シモフリシメジ
この日、二日目は、午後から雨が降り出したのでどこへも出かけず、これ幸いと身体を休めることに。自分は今回あえてコンピューターを持ってこなかったので、仕事をするわけに行かず、家内も、横浜の家にいるときのようにアチコチ忙しく出かけるわけにも行かなくて、二人でローカルテレビの退屈な番組を見たり、普段は話題にしないどうでもいいことを語り合ったり、ひたすらノンビリしていた。でも、こうしていることも、この歳になると必要なのかも知れないと自己納得。
...と思いながらも、快晴の三日目は大奮闘。前回、細め(と言っても径15㎝ほど)の中木を1本伐採した後、径20㎝のとてつもなく堅い2本目に取りかかって外れてしまったチェーンソーのチェーンを取り付け直し、改めてその木を、辛抱強く時間をかけて切り倒した。ところが、倒す方向は考えていたのだが横枝の長さまでは計算に入れていなかったため、完全に地上に倒れず別の木の俣に引っかかってしまった。力いっぱい押しても、どうにもそれ以上動かず、斜めになったまま。時間が経てばやがて枝が枯れ、自然に倒れ落ちるとも思ったのだが、近いうちに管理センターの人たちにカラマツやミズナラの高木を間伐してもらうことになっていたので、ついでに引きずり下ろしてもらえないかと頼んだら、一緒に始末してくれるとのこと。有難や。

その日の昼食は藤乃家へ。シーズンでさぞ混み合っているかと思ったが、予想外にもすぐに座れ、車の中で留守番するムッシュをあまり待たせずに済んだ。

往復の八ヶ岳高原ラインからは四方の山々がきれいに見えた。富士山の冠雪は事前に承知していたが、八ヶ岳の主峰赤岳も、北側の頂上付近が白くなっていた。この道路の途中には、川俣川東沢渓谷に架かる通称“赤い橋”と呼ばれる絶景紅葉スポットがあって、いつもならこの時季は全山見事に紅く染まった中で大賑わいの人出になるのだが、この日はイマイチ。それもそのはずで、山は紅葉には程遠い状態だった。

出かけたついでに寄ったいずみキノコ園の奥さんや清里の森管理センターの人たちとも話をしたが、“夏が長かったせいで今年は遅い、下手をするとこのまま行ってしまうかも”ということだった。ただ、管理センター周辺の樹木だけはいい色になっていた。周辺の空間が広く、陽当たりがよくて風がよく抜け、昼夜の気温差が大きくなるからだろうか。
富士山冠雪

赤岳冠雪

赤い橋

管理センター前

四日目も、寒かったけれど爽快な晴天。自分は電動刈り払い機と剪定鋏みを振るって庭の笹を刈り、家内は春に咲く花々の球根を花壇に植え、ムッシュは人影のほとんどない森の中の小径を元気に駆け回った。体力を使った後の疲れの残り具合が年々少しずつ増えているなと実感しないわけには行かなくなってきたこの頃だが、肉体労働で頭の中を空っぽにすることができて気持ちはよく、久しぶりにリフレッシュした。 夜は、庭で採れたキノコと管理センターで購入した地元の野菜を使って、家内がパスタとミネストローネスープを作ってくれ、秋の我が山荘ならではの滋味に舌鼓を打った。

今回は4泊5日で随分ゆっくりできた感じがしたが、次回はおそらく今年最後、2~3日の忙しいスケジュールで、来春までクローズのための諸々の作業をすることになるだろう。何だかんだいいながら、八ヶ岳の秋は深まってゆく。
   

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