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2007年9月 3日 (月)

往く夏

9月に入った、やっと...と言いたくなるくらい、8月は長かった。毎日のように真夏日が続いたせいで、特にそう感じたのかも知れない。でも、根が単純な自分には、カレンダーが一枚めくれて月が替わっただけで、何か秋に一歩近づいたように思え、気分もチョッピリ切り替わった。
実際のところも、この数日は、8月中とくらべると気温がかなり低めに推移してきたこともあり、気分だけではなく、はや初秋と言えないこともない。ムッシュと散歩するときの鼻歌も、「サマータイム」から「セプテンバー・ソング」に自動スイッチした。頭の中には、さっきからサラ・ヴォーンの物憂げな唄が流れているが、自分ももう、人生のセプテンバーをとうに過ぎたなと感じて、ちょっとしみじみ。

それにしても今年の夏(と総括するのはまだ早いかも知れないが)は、例年とは異なることがいろいろあった。まずは、蝉の大発生。昨年までは、時たま庭のモクレンやカリンなどの高木にへばりついた一匹が、一日中延々と鳴いてはどこかへ飛び去って行ったものだったが、今年は、一本の木に何匹も、それも高木だけでなくアジサイやツツジのような低木にまでへばりつき、人が庭に出るとジジジジッと羽音を立てて飛び出してきては、身体に当たったり、その拍子にフェンスや家の外壁・窓にもぶっつかったりして、挙句の果てに地面に落っこちることがしばしばだった。そんな、仰向けにひっくり返った蝉の残骸が、自分の家の庭にも道端にもやたらと転がっている。
晩秋でもないのに、葉が茶色になって枯れ落ちる立木も。鉢植えの草花はもちろんだ。ちょっと水遣りをサボるとたちまち葉も茎も萎びてしまう。あまりにも暑くて外に出るのが億劫なので、庭の水遣りをロクにしなかったら、これは怪我の功名(というほどのことでもないが)か、芝生の雑草が伸びないので助かっている。

庭の柚子

庭のブルーベリー

いいこともある。2本ある庭のブルーベリーが、やたらと実をつけたこと。何度も摘んだのだが、未だに生っている。お蔭で今年はタップリと、美味しいブルーベリー・ジャムができた。と言っても自分ではなく家内が作ったのだが。芝生はサボったが、果実の生るブルーベリーと柚子にだけは水を遣っていたのが良かったらしい。
いつもだと、どうしても2~3個しか実をつけず、正月のおせち料理とお雑煮用に使ってしまうと終わりだった柚子も、今年は10個以上生っている。今はまだ青いが、少しずつふくらみを増し、十分実用に耐える大きさになりつつあるので、黄色くなる初冬が楽しみだ。

自分のことで言えば、今夏は例年に増して寝苦しい夜が多かった。こう見えて気温には敏感なので(単に暑がりで寒がりという説もある)、エアコンを点けて寝ていると直ぐに体が冷えて夜中に何度もトイレに行きたくなるし、かといって点けないでいると直ぐにじっとりと汗ばんできて夜が明けないうちに目が覚めてしまう。結局、そんなことの繰り返しでいつも寝不足気味だったが、それでも夏バテもせず、毎日けっこう忙しく仕事もこなして過ごしてきた。それというのも、過日の胃部検診以来の改心した食生活と、それを支えてくれている家内のメニューのお蔭と思う。
これまでだと、夏はなぜか食欲が増すため、好きなものをツイ腹一杯食べて、元気も出るがお腹も出るという状態だった。それが、食事の量と摂食態度(腹八分目でよく噛みゆっくりと)に気をつけるよう心がけてきたら、確かにそれなりの効果があって、前とくらべると、食後の膨満感はなくなったし、腹囲がベルト穴一つ分減り、体重も2キロ近く落ちた。もっとも、もともとそんなに太っていたわけではないので、これ以上痩せると逆に心配になってしまうが。

そんな中の8月も終る頃、珍しく午前中だけの用事で都内まで出かけ、午後がタップリと空いていたので、帰りの道すがら久しぶりに玉川T屋百貨店に寄ってみた。ここの4階のメンズ売り場は、いつか書いた渋谷のT百貨店本店と同様に、自分の好みに合うウェアを見つけることができるので、ときどきチェックすることにしている。
両店とも、気に入って買い物をするのは、別にその店だけにある特別なブランドというわけではなく、他の店にもあるブランドなのだが、品数・種類だけではなくて、何というか、品揃えの感覚のようなものが違うのだ。仕入れ担当者の感性の問題なのだろうか。だから気に入ったときには、ツイ、あれもこれもと、まとめ買いしてしまうことがある。

その日は特に何かを探していたわけではなかったので、フロアをあちこちブラつくだけに終始したが、その時点ではまだ8月だったというのに、どのブランドもコーナーも、すでに秋物一色。そうだった、こういう流行り物の商売は、季節を一歩も二歩も先取りしなければならなかったのだっけと、そのあたりのことに自分も敏感だった昔を思い出した。
この店では、奥さま同伴で“これにしなさいョ”と指図されつつ買い物をしているような小父さま方はあまり見かけず、夏の暑い日でもジャケットなどを羽織って独り悠々と品定めをしているお洒落なシニアが多いが、きっと、そういう方々に需要があるのだろう。

と、デパートには一足先に、そして自分の中にもそっと、秋は来たが、今年の異常な暑さがこれで影を潜めるわけではあるまい。きっともう1~2度、残暑はぶり返すにちがいない。

そろそろと夏は往きつつあるが、本格的な秋には、もう少し間がありそうだ。

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