« 広告の“パーソナライゼーション(個人化) | トップページ | あの暑い八月の空の下で »

2007年8月20日 (月)

熱帯からの脱出

愛犬・ムッシュ仕事関係の予定や、前々回に書いたような自身の健康上の問題もあって、かれこれ40日間も山荘にご無沙汰。めっきり体力の衰えた夫婦と小犬は、どんどん上昇してゆく気温に最早ダウン寸前だったが、やっと先々週の金曜日に、熱帯化した横浜を脱出した。
標高1400メートルの山荘に着いてみたら、その夜の気温は何と21度。寝具も、前回来たときのままのウールの毛布と普通の掛け布団でちょうどよく、こんなに涼しかったのなら、無理をしてでも、もっと早くから来ていればよかったとつくづく思った。

ソバナ翌日からもずっと快晴続きで、陽射しはさすがに夏のそれだったが、湿度はほとんどなく、連日報道される全国的な猛暑のニュースがピンと来ないほどここは快適だった。
この暑さの中で、休まずに汗を流しながら働いている方々も沢山居られるだろうにと、申し訳ない気もしたが、これまで長年ハードに働き続け、今もそこそこ頑張っていることに免じて、たまにはこういう贅沢もお許し願いたいと、誰に言うともなくつぶやいた。

ハギそれにしても清里は、日中も涼しかった。関東や中京で40度をえた日でも、ここの木蔭や室内は25度を超えることはなく、 横浜の家ではエアコンで冷やした室内に閉じこもってばかりだったムッシュも、すっかり元気回復。カラマツやシラカバやミズナラの葉が茂った裏庭や、車はもちろん人もあまり通らない家の前の道を、飽きずに走り回っていた。
でも、人通りがないからと言って近所に人ッ気がないわけではなく、さすがにこの時期は、辺り一帯の家にも大勢の人が来ていて、あちこちから賑やかな話し声が聞こえた。ムッシュを連れて散歩に出かけたら、森の中としては珍しく、お友達(ムッシュの)にも会え、ムッシュは大はしゃぎだったが、相手がシャイな女の子だったのでスベッてしまった。

ギボシ着いて三日目の朝にN君夫妻が来訪。N君は、ITにあまり強くない自分のその方面の作業を何かと手伝ってもらっているH君の会社の若手技術者だが、ちょうど自分たちと同じタイミングでこの辺りを旅するという知らせを予め受けていたので、声をかけてあった。 
バイクに二人乗りで、中央道に上がったり下りて寄り道したり、宿はその日その日で探すという気楽で気ままな旅だそうで、その日は午後から、小淵沢から白州の方へでもまわってみようかということだった。彼らを見送ったあと家内と顔を見合わせ、“若いっていいネ”と、しばし遠くなった日々を懐かしんだ。

13日の夜だったか、自分は室内で仕事をしていたので、「ペルセウス流星群」のことを忘れていたが、家内は長時間、バルコニーと自室の天窓から夜空を観察していたようだ。“群”というほどではないが、肉眼でも結構よく見えたらしい。
後で話を聞いて、それは残念をしたと自分も翌日と翌々日に、バルコニーに出たり、家の外まで出てみたりしたが、どうもうまく見えなかった。既にタイミングを逸していたのかもしれない。子供たちが一緒に来ていた頃に使っていた天体望遠鏡もあるのだが、使い方を忘れたし、正直言ってそこまでしてというほどの情熱もない。これも老化現象か?
でも、真っ暗な森の夜空を見上げて、久しぶりに、文字通り“降るような”満天の星を体感した。横浜の自宅も割りと空が大きく広がり、星もよく見えるのだが、それと比べても段違いの、圧倒的な眺めだった。

ところで今回、あえてハイタイムのこの時期に出かけてきた理由の一つは、この森の住民有志による親睦と活動の団体「清里の森の21世紀を考える会」の総会があったから。知る人ぞ知る10年越しの“水道料減額裁判”に決着がつき(最高裁で勝訴)、今後の会の活動をどうしようかということがメイン・テーマだった。これまでの苦労を考えると、ここらでチョッと一休みしたいというのが皆の本音だったが、ともあれ特定の活動はしなくとも、会自体は解散せずに続けようという、ごく常識的な結論に落ち着いた。
この10年という歳月は、人によって長いとも短いともいろいろな受け止め方があるだろうが、久しぶりに顔を会わせ、話を聞いて、その間にもさまざまな転変があったことを知った。意見が合わず脱会して行った人、家屋と土地を手放さざるを得なくなり森から去って行った人、大病を患って動けなくなっている人、とりあえず回復したが見る影もなく様子が変わってしまった人、ときどき顔を見ていたはずなのにいつの間にかすっかり老け込んで足元もおぼつかなくなっている人、そして不幸にして鬼籍に入られた人、等々...。それを考えると、自分たちは今、まずまず元気でこうしていられることを有難いと思わずにはいられない。

今年の夏休みは、思ったよりも長くとれたが、何せお盆どきと重なったので、どこへ行っても混雑しているだろうと、ロクに外出しなかった。でもそれでは、あまりにも家内にばかり負担をかけるので、横浜に帰る前日に、「萌木の村」のプチホテル「ハットウォルデン」のレストラン「ネスト」でランチをした。やはり混雑していて30分待たされたが、ランチ・タイム最後の客だったようで、結果的に落ち着いて食事でき、味も結構だった。
ムッシュにお昼寝をさせたまま出てきたので、食事が終ってすぐに家に戻ったが、しばらくしていきなり雷鳴が轟き篠衝くような雨。梅雨明け前は、雨が降るとまたかと文句ばかり言っていたが、こう久しぶりだと恵みの雨という感じがする。まったく勝手なものだが。

夕立だったようで雨は間もなく止んだが、シットリと濡れた八ヶ岳の森は、何となく秋の気配が忍び寄ってきたように感じられた。気がつくと、ギボシが薄紫に群生し、ソバナが可憐に俯いた青い花々をつけ、ハギの花もピンクに色づいてきた。今度来るのは多分9月だろうが、その頃はもうすっかり秋になっているに違いない。

さて、仕事を持ち込んでしまったせいか、大して働きもせず、かと言って大して遊んだわけでもなく、なんとはなしに同じような毎日を繰り返してしまった8日間だったが、帰宅後に振り返ってみると、ともあれリフレッシュだけはできたように思う。
帰った翌日、横浜もちょっと涼しくなったので、このまま行くかなと思っていたら世の中そう甘くはなかった。でも今回の充電で、どうやら残暑は乗り切れそうな気がする。

|

« 広告の“パーソナライゼーション(個人化) | トップページ | あの暑い八月の空の下で »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 熱帯からの脱出:

» 疲れが翌日に残る方へ・・・ [MUSASHIのアミノ酸]
【NI(ニー)】は、スポーツや仕事で酷使した体のリカバリーに最適なBCAA(分岐鎖アミノ酸)だけでつくられたサプリメントらしい。翌日もすっきりフレッシュな状態で活動するためにオススメらしい。疲れが取れにくいと感じる方にはオススメらしいです。体に故障を抱えている方にもいいらしいです。主成分は、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−バリン内容量や使用日数目安は、次のようになるらしい。ちなみに使用日数目安は、1日あたり添... [続きを読む]

受信: 2007年8月20日 (月) 15時58分

« 広告の“パーソナライゼーション(個人化) | トップページ | あの暑い八月の空の下で »