« DM Days New York ’07 | トップページ | 愛犬ムッシュとの日々 »

2007年6月 4日 (月)

新緑 清里の森

韮崎の家電店の人に来てもらう約束をしていたので、先月末また山荘に出かけたら、前回から3週間の間に森はすっかり新緑に彩られていた。着いた日はちょっと肌寒いくらいだったが、その前日まで気温の高い日が続いていたらしく、一気に新芽が開いたようだ。
それでも、葉が鬱蒼と生い茂る梅雨どき以降とは違って、カラマツ、ミズナラ、カツラなどの葉が完全には開ききっていないので、陽光も十分に地面に届くし、木の間から遠くまで見晴るかせる。木々の若葉も、まだ薄く瑞々しく透き通るような感じで日の光をよく通しているので、下から見上げると明るい浅緑色が目に清々しい。
日中は暑くもなし寒くもなしで、玄関から一歩外に出ると甘いような爽やかなような何ともいえない芳香がするのも、新緑に包まれるこの季節ならではのものだ。その大気の中に家内としばらく佇んでいるうちに、毎年のことながら、“今が一年中でいちばん良い季節だね”という言葉が、どちらからともなく口をついて出た。

残念だったのは、何年か前に地元の植木市で購入し、厳しい気候条件の中でも順調に育っていたフジザクラ(マメザクラともいう)の花が、すでに咲き終わって小さな桜ん坊になってしまっていたことと、タラの芽がほとんど出ていなかったこと。タラは古い木が生命力を失ってしまったようで、また新しい木が生えてくるのを待つしかない。タラの木というのは荒地になったところに出てくるのだが、今年は庭の大木を何本も切り倒しその部分の地面が丸裸になるような大土木工事をしたので来年が楽しみだ。
そうそう、タラで思い出したが、やはり天麩羅にすると美味しい若芽を毎年同じ場所から覗かせていた山ウドも、どうしたわけか今年は影も形も見えなかった。

でも、前回家内が庭先のポットやプランターに植えつけておいたペチュニアやノースポールなどの色とりどりの花苗はしっかりと成長していたし、ベランダの紅と白のローズゼラニュウムも見事に咲き始めていた。また家の前の道路沿いに這わせているツルニチニチソウは前回剪定して周囲の雑草取りをしたのが良かったか、青紫色の花をたくさん着けていた。レンゲツツジも蕾が黄色く膨らみ始めていたので、もう直ぐ開花するだろう。
花ではないがサンショの葉(食材としての通称は“木の芽”)は、ここでは今が味わい時。横浜の自宅にも分植してある方は1ヵ月半前に終わっていたので二度目のお楽しみだ。
ささやかなサプライズも一つ。15年くらい前から置いてあったシイタケのホダ木は、この2~3年まったく何も出てこないのでもう駄目かと思っていたら、今年は突然、立派なものが1個出ていたのだ。幼菌も2~3個頭を覗かせていた。

放っておくと自然の樹木や山野草は、何年かの周期で勢力交替するらしいが、今年はどうやらギボシの年らしい。自分のところはもともと少なくはない方だったが、今年は大葉・小葉のギボシがやたらとたくさん生え広がり、ご近所もどこを見てもギボシが目立つ。夏になったら薄紫色の涼しげな花があたり一帯にひろがって、さぞ壮観なことだろう。

今回は用事を済ませたらすぐ帰るつもりで2泊しか予定していなかったが、それでも1度くらいは藤乃家の蕎麦を食べに家内を誘うつもりでいたのに、自分が体調を崩してそれが叶わず、あげく、お粥をつくってもらったりして、かえって手間をかけてしまった。
唯一の取り柄である力仕事も碌にできず、かと言って机仕事に精が出たわけでもなく、できたのはムッシュとの散歩くらいという始末で、情けなくかつ申し訳ない思い。次回――といってもニューヨークから帰ってきてからだから1ヵ月後になるが――はそんなことのないように気をつけて、美味しいものを食べに行き、力仕事も精一杯したい。

この3日間は、終始好天に恵まれたまま終わるかと思っていたらそうは問屋が卸さず、帰る日の午後、韮崎を過ぎた頃から猛烈な局地集中豪雨に見舞われた。ワイパーを最速にしても足りないほどの近来稀な大雨で、気温も見る見る下がり、空も真っ暗になった。
でも不思議なことに、東に向かう途中ある地点だけは全く雨が降っておらず、また降った痕跡もなかったり、大降りの後に青空が見えたかと思うと再び激しく降り出したり、夕刻に横浜の家につくまで訳がわからなかった。

余談だが、翌日も同じようなお天気に雷まで加わって、田園都市線のあざみ野、たまプラーザ近辺は午後・夕方からテンヤワンヤ。あざみ野駅の構内や駅近くのコミュニティ・センターは、降雨量が傍の調整池の許容量を超えてしまったため逆流で水浸しとなり、たまプラーザの東急百貨店では地下の食料品売り場が、天井のアチコチからの水漏れで大騒ぎだったそうだ。地上の急激な増水が排水溝だけでは捌ききれなくて、どこかの隙間から1階と地階の境目に流れ込んだらしい。

家内は丁度そのとき買い物で現場に居たため、この稀に見る珍事を目撃した。売り場の女性店員ではなく年配の事務・管理系らしき男性社員が総出でシートやボウルを持って、大慌てで右往左往していたようで、水漏れもさることながら、“デパートにあんなに男の人がいたとは知らなかったワ”と家内が驚いていた。

そんなこんなしているうちに、季節はいつの間にか夏に近づいて行く。もしかしたらもう梅雨に入ったのかな?今年は猛暑になるのだろうか、それとも冷夏か?

|

« DM Days New York ’07 | トップページ | 愛犬ムッシュとの日々 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新緑 清里の森:

« DM Days New York ’07 | トップページ | 愛犬ムッシュとの日々 »