« 植木等 逝く | トップページ | 山荘山開き »

2007年4月 9日 (月)

国立新美術館に行ってきた

いつも「日展」「示現会展」の招待券をいただいている成田禎介画伯から今年もまた頂戴して、家内と一緒に示現会展へ行ってきた。昨年までは上野の「東京都美術館」で開催されていたのだが、今年からは六本木の「国立新美術館」になった。
都心へは車だとけっこう時間がかかるので、たまプラーザの駅前に駐車し電車で行くことに。表参道で千代田線に乗換え乃木坂で下車し地下道を出ると、目の前に館がそびえ立ち、入口までは館外のデッキ状の通路を歩くようになっていて、そこからフェンス越しに、思ったより近く「六本木ヒルズ」と「東京ミッドタウン」のビルが見え、寒くはないけれど風のある日だったので、向かいの青山公園の散り遅れの桜が頭上を舞っていた。

館の前壁面は総ガラス張りで、大きく波状にうねり、やはり美術館ともなると意表をついたデザインにするものだなと思ったが、中に入ってみてまた驚いた。ロビーのスペースがえらく広く、かつそのまま3階まで吹き抜けになっており(天井高が21メートル以上あるそうだ)、その中央部にはドでかいコーヒーカップを置いたような2本の逆円錐柱(てっぺんがそれぞれレストランとカフェになっている)が屹立している。
入口で館内ガイドのパンフレットをくれたのだが、どうも案内表示がわかりにくく、トイレやエレベーターのある場所がなかなかわからず、建物の中を端から端まで、散々歩いてしまった。で、これらは、両端のよく注意して見ないとわからないところに位置していたわけだが、デザイン優先のために、足の弱い人や高齢者などにはやや不親切になってしまったのではないかという感想を持った。

さて、ムッシュを近所のペットショップに預け、自分たちはランチをせずに出てきたので、最初に食事を済ませてしまおうかとも思ったが、やっぱり見る方が先だろうということで、まずは2階の示現会展示場へ。
いつも思うのだが、示現会展には、奇を衒わない写実的で清澄ないい絵ばかりがそろっているので、見ていて、疲れた神経が癒やされるような気がする。あまり適切な譬えではないかも知れないが、油彩なのに淡彩の透明感がある。その代表格が成田画伯で、同じ画風を目指す後進会員の作品が年々増えているのが今回の展示会からも見てとれた。

時間を忘れて多数の作品群を堪能していたので、見終わると急にお腹が空き、急いで3階のレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」に駆けつけると、何とランチタイムが目の前でクローズ!では、カフェでサンドイッチでもと、2・1・地下1階を往き来してメニューを見比べているうち、それも品切れに!!
何と間が悪いのだろうと嘆きつつ、館外のどこかで食べようかと乃木坂駅の地上出口から外へ出てみると、そこは車の往来の激しい大通りで、見渡す限り飲食店などは存在せず、また地下へ逆戻り。結局は、勝手知ったる地元たまプラーザ駅前のイタリアン・レストランでやっと遅いランチにありついたというお粗末で、時刻はすでに午後4時過ぎだった。

後で、美術館の入口でもらったガイドマップを見たら、どうやら自分たちが出入りしたのは環状3号線側のいわば裏口だったようで、その正反対の方向にメーン・エントランスがあり、そこから至近距離でミッドタウンに行けたらしい。そこまで行けば美味しいものが何でもあったろうにと臍を噛んだが後の祭り。
何しろ初めての場所なので方角がよくつかめなかったの、ガイドパンフレットが見にくいのと、ブツブツ言い訳していたら、“しっかりしてよ!”と喝が入った。ハイ、その通り。タマの夫婦水入らずの外出というのに、チャンと事前学習をしてなかった自分が悪かった。

ところでこの日、成田さんの「白い峰と山里」という絵の前で家内を立たせ写真を撮っていたら、人品卑しからぬ2人の老紳士に“どちらの山ですか?”と尋ねられた。当てずっぽうを言って間違えたらいけないので“私は存じ上げないのですが”と答えたら、“作者の方かと思ったので...失礼しました”とその方たちは頭を下げて去って行った。恐縮してしまったが、どうやら自分は成田さんと間違えられたらしい。タートルネックのセーターに茶色のコーデュロイ・ジャケットなどを着ていたので、画家らしく見えたのだろうか?
そういえば自分はこれまでにも、他のある種の職業の方に間違えられることがよくあった。第一線を退いてからはほとんどなかったのだが、この日は久しぶりだった。

だいぶ前のことだが、東京シティエアターミナルのリムジン乗場で、サングラスをかけ大きなパイロット・ケースを提げていたためか、“乗務員の方はこちらからどうぞ”と優先入口に案内されたことがあった。また、家内が入院していた某大学病院に見舞いに行っての帰りにエレベーターに乗り込んだら、客員の先生とでも思われたのか、何人もの看護婦さんたちから“お疲れ様でした、失礼しまーす”と最敬礼されたこともある。さらに、都内のさる名のある中規模ホテルでパーティーがあったときには、ロビーの入り口近くで人を待っていたら、入ってくる人々の何分の一かに宴会場やレストランの場所を尋ねられた。スリーピースのダークスーツだったので支配人に間違えられたのかも知れない。他にも、いろいろな職業の方に間違えられたことが度々ある。

今更どうでもいいのだが、こういうことって、どう解釈したらいいのだろうか?

|

« 植木等 逝く | トップページ | 山荘山開き »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 国立新美術館に行ってきた:

» ジョンスメドレー【'06/7秋冬新作】不朽の名作を心ゆくまでご堪能下さい♪ブラックタートルネッ... [ジョンスメドレー]
ジョンスメドレー【'06/7秋冬新作】不朽の名作を心ゆくまでご堪能下さい♪ブラックタートルネッ...ショップ名:インポートセレクトSHOPでらでら22,890 円( 税込、送料別)◆商品詳細 ブランド John Smedley カラー ブラック 素材 ニュージーランドメリノウール 仕様 クルーネック ◆サイズスペック サイズ 胸囲 着丈 肩幅 ゆき丈 Sサイズ 102cm 62cm 38cm 81cm Mサイズ ...... [続きを読む]

受信: 2007年4月30日 (月) 11時24分

« 植木等 逝く | トップページ | 山荘山開き »