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2006年5月 8日 (月)

八ヶ岳は春未だし

先月末28日から6日間ばかり、約5ヶ月振りに、家内および愛犬ムッシュと清里の山荘へ行って来た。世間でいう大型連休よりやや早めだが、往き帰りの高速道・国道の渋滞を避けるため、早く行って早く帰ってこようと思ったのだ。

明るいうちに到着するよう、昼過ぎすぐに出発する積りでいたが、久し振りに出かけるとなるとついあれこれ準備に手間取り、家を出たのはかれこれ午後3時近く。それでも、中央高速道に入るまではいささか時間がかかったものの、八王子インターからは快調に走ることができた。当日の横浜は日中20度以上あり汗ばむほどだったが、談合坂SAで一休みする頃には頬をなでる風も心地良く、周囲の山々を淡く彩る山桜が目を和ませてくれた。 韮崎を過ぎて国道141号線に入る頃は、もうあたりは薄暮。上り勾配にかかると、それに反比例してどんどん気温が下がり、たちまち17度ほどに。でもここらあたりは、東京・横浜ではとっくに散ってしまった染井吉野がいま満開で、宵闇の中のそこかしこに、それが仄白く浮かび上がる。

だが、標高が1000メートルを超える清里高原に入るとまた、目に入る夜景が異なってきて、141号線から分かれる牧場通りでは、道の両側には真っ白な花を一杯につけたコブシの並木がライトに映えて続く。昼間だったら、♪コブシぃ咲ぁく、あの丘北ぁ国ぃの...♪と、鼻歌の一つも出るところだが、この辺りの夜間はそれどころではない。外気温はぐっと下がって、標高1250メートルの小海線の踏切を渡ったときは遂に7度。それから5分もかからない標高1400メートルの我が山荘に着いた時は...ご想像願いたい。

さすがに雪はもう残っていなかったが冷え込みは半端ではなく、暖炉までは焚かなかったけれども、床暖房を最高温度にセットしても、屋内が完全に暖まってくるまでには2~3時間かかった。家の周りは漆黒の闇で、中の明かりが届く至近の木々しか見えなかったが、昨年の秋の終りにクローズした時とまったく変っていないように見えた。それでも、気にしていた水道管の凍結や水漏れ事故などもなく、今年も無事オープンできたことはたいへん幸い。ヤレヤレ一安心というところだ。

夜が明けて翌朝、外の景色を見て驚いた。例年なら落葉松の枝に一斉に新芽が膨らんで森全体が浅緑色に見えるところなのだが、今年はまだ冬の茶色のまま。どうやら、春の到来が大幅に遅れている模様だ。外に出て冷えと寒風に堪えながら、どこかに春の兆しが見えないかと懸命に落ち葉に埋もれた前庭を観察していたら、3~4本のニオイスミレだけが、いつもの場所に小さな紫色の花びらを覗かせていた。 山荘の前庭

最近はただでさえ出不精になっているので、とりわけこんな寒い日はあまり出かける気がしない。しかし、せっかく山に来ていながら家の中にばかりいても仕方がないと、ムッシュの散歩がてら、地元の農家の小母さんたちが直売市を開いている「まきば公園」(電話:0551-38-0220)へ車を走らす。たまたま、美味しそうな自家製の味噌と季節最後の筍が手に入った。これがほんとの“犬も歩けば棒に当たる”か。

その翌日は一転快晴で、気温が急上昇。平地は軒並み30度以上の真夏日とか、山荘近辺も20度弱の程よい陽気になったので、久し振りに蕎麦を食しに「藤乃家」(電話:0551-38-3370)まで下りたら、そこは春の終りの高気温。冷たい湧水でしめた打ち立ての天盛りが実にうまかった。今日は、ムッシュが留守番をしてくれているので、馴染みの「いずみきのこ園」(電話:0551-38-2432)でシメジも買えた。往き帰りの八ヶ岳山岳道路からは、目の前の八ヶ岳連峰はもちろん南アルプスや奥秩父の連山そして富士山など、まだかなり雪の残る四方の峰々がくっきりと見えた。

山荘へ来ても、自分が食事を作る(れる)わけでなし、往復の運転もこの15年くらいは家内まかせ(運転歴45年なのだがあなたの運転は怖いと言ってさせてもらえなくなった)なので、せめてもと、こちらではいつも、チエンソーでの倒木裁断や刈り払い機での笹刈りなどの力仕事を引き受けている。冬越しということもあって今回もその積りでいたのだが、寒風や雷雨にたたられたり、体調がいま一つだったこともあって、とうとうできず終い。結局、ムッシュのお守りぐらいの役にしか立たなかった。残念!! ただ、帰る当日の午前中は、「清里の森」の開設20周年記念ということで植樹祭などのイベント、樹木の苗や伐採した檜材のプレゼントなどがあり、八ヶ岳の見える広場に集まって顔見知りの管理センター職員の人々や森の住民の方々と、ひと時の共同作業ができたのは楽しかった。 愛犬ムッシュ 広場より八ヶ岳を望む

帰途は思惑通り、まったく渋滞に遭わず、往路と同じく午後3時頃に出発したにもかかわらず、明るいうちに着いた。時間が中途半端だったので、残念ながら、4月19日に紹介したイタリアン・レストラン「ぼのボーノ」には立ち寄らず。この次、仕事も一段落して気候もすっかり良くなった6月の初め頃にまた来て寄ろうと思う。

その頃はきっと、山荘の周りには、レンゲツツジや山桜が花をつけ、タラの芽が顔をのぞかせていることだろう。

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