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2006年1月 9日 (月)

遅まきながら、明けましておめでとうございます

遅まきながら、明けましておめでとうございます。本日、私、ブログ・デビューです。

恒例の年頭行事に出かけたり、昨年中途にしていたことの取りまとめをしているうちに、年が明けてもう1週間以上経ってしまった。世間の仕事始めはもうとっくにスタートしているのに、2006年における私の仕事始めは、やっと今週からだ。すみません。

恒例の年頭行事とは“ダブル初詣”のこと。実はここ20年以上、元日と三日か四日に、二重に初詣をしている。元日(正確には大晦日から1月1日にかけて)は、自宅から四軒目、歩いて1分足らずのところにある御嶽神社という地元の神様に、三日か四日には川崎大師に詣でているのだ。
頬に熱い焚き火の炎が真っ暗な夜空と樹齢百年以上の鎮守の森に映え、参拝客に振舞われる甘酒が腹の中から温めてくれる御嶽神社。たこ焼き、いか焼き、焼き鳥、ソース焼きそば、アメリカンドッグなどの屋台がギッシリと参道に立ち並び、トトトントトトンという小気味良いリズムの飴を刻む音に新年の賑わいを感じさせられる川崎大師。どちらにも、それぞれの風情と味わいがあって、この両方に詣でないとどうにも気分が改まらない。どちらか片方だけでも良いでしょうにと人には言われるのだが、ここまで来るともう、何か理由無しには止められない。身体が言うことをきく限り続けるつもりでいる。今年の三が日の初詣は史上最高の人出だったというが、4日昼過ぎの川崎大師は例年よりずっと混雑の度合が少なく、境内入り口の大山門までは行列で待たずに行けた。順番を待つために並んだのは境内に入ってから30分位か、完全武装はして行ったものの決して寒さがこたえないわけではないけれど、こうやって元気にこの場に居られるのは有難いことだと、毎年のように思う。

お賽銭を上げ、独立した子供たちを含めた家族一同(今年からはワンちゃん一匹も)の無事平穏を祈って、各種の御札と御守りを頂き、山門横の住吉本店でおみやげの葛餅を買い求め、帰途の参道沿いの店で熱い稲庭うどんを食するというのが、私の例年のコースだが、うどん屋の手前で、バッタリ、私が顧問をしているT社のマーケティング部門の前責任者で昨年末に退職したY君に会った。職業紹介の新事業を起こすと聞いていたが、そのパートナー達と一緒だった。頑張れ、成功を祈る。

うどん屋で、いささかムッとくることがあった。参道の人出と同様ここも、例年とくらべたらガラ空きで、すわり心地と眺めの良い窓辺のテーブル席もいくらでも空いていたのに、いきなり“こちらにどうぞ”と、狭苦しいコの字型カウンター席に座らされた。先客は3人、単独客のオヤジばかりが顔を見合わせるかたちになって、お互い気まずい雰囲気。窓際の4人掛けの席には若いお姉さんが一人で座っているのに、なぜオヤジを差別する!
いつも通り薄味のつゆが美味しかったのでやや機嫌を直し、最後の一すすりの前の一呼吸で器をカウンターに置いたら、そのとたんサッと横から手が出て、“お下げします”の声と共に目の前からそれが消えて無くなった――オイオイ。その日は、混雑して食器の回転を早めなければならないわけでもなかったはずだから、そうまで急かさなくとも良さそうなものにと、また腹が立った。
これは、立地の良さで一見の客がいくらでも来店するため大事なのは客の回転効率だと思い込んでしまった、門前町や観光地特有の悪しき接客方針だ。それが20年以上も贔屓にしている(1年1回しか来ないのだから覚えているわけは勿論ないだろうが)客に対する仕打ちかと、店主に文句の一つも言おうかと思ったが、どうせあたしゃあフリの客、たかがうどん一杯で正月早々そこまでするのも大人気ないと思って黙って店を出た。だが、来年からはもう寄るのを止める。

そんなことがあっての帰りの道すがら、フト考えた。参道のうどん屋に限らず大・中の企業が、エンドユーザーの心理を読めないまま効率本位で利益追求のみに走り、大きな問題を引き起こし顧客を失う結果を招いたケースが、昨年も決して少なくなかったナということを。今年はどちら様も、その商売道の根本のところに気付いてくれれば良いのだが。それがマーケティングというものでしょう。

ところで何を隠そう、1月10日は私の誕生日。自分ではそんなに齢を重ねた積りはなかったが、嫌でもあと1年で“古稀”なるものに手が届くところまで来てしまった。しかし、自分でやりたいこと、自分がやるべきことはまだ山ほどあって、幸か不幸か、なかなか悠々自適の境地になり切れない。さて明日からは、本格的に仕事モードに入るぞ。

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